アセクシャルだと思っていたら…旦那と結婚して数年しデミセクを自認

アセクシャルだと思ったらデミセクシャルだった体験

こんにちは。LIEです。生まれた時に女性という性別を割り振られ、女性を自認しています。

友人(現在のパートナー)との関係で、自分はアセクシャルではなく、デミセクシャルなのだとわかりました。その経験についてお話したいと思います。

 

【1】恋愛とは何か調べる日々

自分はなぜ、多くの人やマスメディアで報道される女性像と違うのか、なぜ小学生の頃から美男美女タレントのファンになれず、好きな人ができないのか悩んでいました。

友情や家族愛は感じるし、家族や友達を大切にしたいと心から思うのに、社会人になるまで恋愛や性愛を理解できずに生きてきました。親や周囲の期待や、社会から与えられるステレオタイプに雁字搦めになり苦しく感じます。

今でも「そもそも恋愛状態はどのようにして生じるのか?」について主に英語の論文や記事で調べています。

 

【2】私個人が考える恋愛状態

書籍や論文を調べたところ、恋愛状態になると、人の脳内にドーパミンが放出され「もっと会いたい」と激しく感じ、恋愛相手に会って触れるまで、薬物の禁断症状と同じような感覚に陥るのだということがわかりました。

一方で、家族愛(ペットに対する愛も含む)や友情は、別の脳内ホルモンが放出されます。このホルモンは癒しや幸福感を感じる脳内ホルモンであることを調べました。

私個人の感覚では、自分は人に対して放出されるドーパミンが無いか微量なのではないか…考えています。

友達や家族やペットと一緒にいることで感じる幸せで癒される脳内ホルモンは出ていても、激しい欲求につながるドーパミンがあまり出ていないのではないかと感じました。もしくは「人の外見」では脳にドーパミンが放出されないのではないか…と考えています。

 

【3】出会って2年以上経過した後、突然始まった恋愛状態

現在のパートナーとは元々は友人です。お互いを良く理解し、友人として信頼できるようになるまで2年間ほどかかりました。

のどかで、ほのぼのとした友人関係が続き、本当に相手を尊敬し信頼できるようになったある日突然、アセクシャルだった私が激しい恋愛状態に陥りました。恋愛状態の症状としては、出会って近くに寄るまで続く「焦燥感」や、「気分の落ち込み」が出てきました。

そして近くに寄れば寄ったで、2年以上付き合いのある友人に対し「逃げるか闘うか」反応が起き、「好き避け」行動も取りました。「嫉妬」の気持ちも起きて、コントロールできませんでした。

現在のパートナーは「突然避けられて挙動不審になっている。自分が何か悪いことでもしたのだろうか?」と悩んだそうです。これが恋愛状態だと解り、気持ちが落ち着くまでは2~3ヶ月必要でした。

 

【4】まとめ

信頼関係を結んだ友人に対して突然起きた、コントロールできない激しい恋愛状態も、半年もすれば元の落ち着いた状態に戻りました。この間にお付き合いを始め、友人がパートナーになりました。

今ではアセクシャルやデミセクシャルという言葉があるおかげで、自分の気持ちを定義することができ、落ち着いて行動することができます。パートナーだけでなく他の友人たちとも話し合うことができます。自分を表す言葉の重要性を噛み締めています。

(LIE/ライター)

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ABOUTこの記事をかいた人

生まれた時に割り振られた性は女性で、自認も女性です。アセクシャル・デミセクシャルという言葉を知り、自分がセクシャルマイノリティであることを自覚しました。知ることで、本当の自分を受け入れることができるようになりました。趣味は読書です。使用可能言語は日本語・英語・フランス語です。