オネエは女心を理解できるという噂があるほかに、トランスジェンダーは男女両方の心理をよく理解できるという噂があるようです。ですが、本当にそうなのでしょうか。
FtMの一人として、自分は女心をよく理解できていると思うか、考えてみたいと思います。
【1】女性だと思われていた頃の話
私は、手術していないFtMです。親しい人以外に対しては特にカミングアウトせず、オープンでそのままの自分を出しているだけなので、周りはほとんど女性だと思って接しています。ちょっと男っぽいボーイッシュな子だな…という認識でしょうね。
ですが、もし聞かれたなら、私自身も「なんでそんなことを聞くの?」なんて思ったりはせず、「あ、そうなんだよー」と特に違和感なく答えています。
学生の時はたまに「あ、女性としてみられている。なんか嫌だな」と思った時期もありましたが、年齢を重ねるごとにそう思うこと自体が自分にストレスを与えていると感じ、今は女性として見られる自分も受け入れています。
変にギクシャクしてしまわないように、聞かれる中で男性としての質問でも、女性としての質問でも普通に答えようと思いました。
【2】正直、女心は理解できる? 難しい?
正直いうと、自分の場合には女心を理解ができます。生まれてすぐ「気持ちは男性なんだ!」というふうに生きてきたわけではないことが要因だと思います。
中には、男性・女性というものを理解し始めて性に興味を持ち始めた頃から性自認を自覚する人もいるので、こういう人がどうなのかはわかりません。
ですが少なくとも、私たちが生まれたころというのは、まだ理解がない時代でしたし、隠していた時期がある人が多いのではないかと思います。女性の社会に溶け込み、女性として振舞っていたことも、私の場合には女性の気持ちがわかる要因でした。
ですから、共感する部分もたくさんあったりします。そもそも相手のことを思い考えていれば、理解が難しいなんてことはないです。
しかし、喧嘩をした時に「察してほしい」パートナーと「謝ればいい」と思っている自分でギクシャクしたことがあります。これはたまたま価値観が合わなかった事例かもしれませんが、「女性は察してほしい生き物」なんていう言葉があるくらいですので、もしかしたらどこか十分に理解しきれていない部分なんかもあるのかもしれません。(女性全員が察してほしい性格なのだと思っているわけではありません)
【3】まとめ
男性であろうが、女性であろうが思いやりがあれば誰でも理解し合えると思っています。
相当嫌いな人な場合は無理があるかもしれませんが、そもそもそんな人はこちらから相談も乗らないし、近寄りませんよね。
あなた自信が大事に思っている人の気持ちを理解してあげたり相談に乗ってあげたりすればいいと思います。
全てを理解することは難しいですが、そこは違うよなどはっきり言ってあげるのも理解者の一人だと思います。
(ツバサ/ライター)
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