身近な人間関係から、テレビやその他様々なフィクション、ノンフィクション等々。そうした中にある「恋愛」に疲れるアセクシャル(アセクシュアル)の方はいませんでしょうか。
筆者は時折疲れるというか胃もたれするような感覚になるので、その理由と対処法を話して、誰か共感してくれる人がいてくれればいいなあというところです。
【1】あちこちに「恋愛」が介入してくる
自認する性別や肉体の性別について特に気になることがない人でも、それこそマジョリティの人でもそこそこの年齢になれば周囲から「恋人はいないのか」と問われ、もう少し年齢が上がると「結婚の予定はないのか」と問われることはあるでしょう。マジョリティの人でも「面倒くさい」と感じる質問ですよね。
そうした現実の人間関係については諦めていても、テレビ番組やその他様々なものでも「恋愛」というものが大波のように押し寄せて来る中で、アセクシュアルの方々はどう折り合いをつけているのでしょうか。
【2】恋愛で胃もたれする理由
アセクシュアルにも幅がありますから、勿論人それぞれというものでしょう。詳しい方や当事者の方々は広い範囲で考えていただくことにして、よく分からないという方には「恋愛感情がない」「恋人が欲しいと思わない人」くらいに考えていただけると伝わるでしょうか。
とはいえ、別に孤独を好むというわけではないので友人と遊んだりするのは好きですし、人が嫌いというわけでもないんですよね。
所謂「恋愛もの」というような作品だけでなく、他のジャンルでも混ざる「恋愛」に胃もたれするかどうかも人それぞれだろうなと思います。
因みに私は「恋愛もの」というか「ラブコメ」の多さに疲れて、子どもの頃にそうしたものから離れたきり今に至ります。
【3】需要があるのは分かっているけれど…
恋愛が出来るというか楽しめる人の方が多いでしょうから、そうしたものに対する「需要」があるのは理解しているんです。
理解はしているし、そういうものだと認識して対策はしていても情報などは向こうから押し寄せて来ますからね。需要がある分、供給する側もそうしたものを用意するということでしょう。
そして、その需要の中にいない身としてはたまに疲れることもあるんです。恋愛を楽しむ人からするとピンと来ない感覚だと思いますが、そういう人もいるんだなと思っていただければ幸いです。
【4】恋愛だらけに疲れたときはどうしよう?
さて、こうした恋愛だらけの世の中に疲れたな、とか胃もたれしてきたな、と思った時は皆様どうしているのでしょうか。
案外関係のなさそうな趣味やジャンルに触れてみても予想外の所から恋愛関係の情報がやってきたりするので、悩ましい所でもあります。
恋愛に対してのマイノリティという若干難しい立ち位置にいると、考えることは多くなってしまいますよね。出来るだけ、自分の生き方や気持ちを大切に出来るような方法を探していきたいところですね。
【5】まとめ
LGBTという言葉が浸透してきたとはいえ、「恋愛そのものに対するマイノリティ」というのはまだまだ知られていないと思います。
確かに、恋愛などは比較的本能に近い感情でしょうから「関心がない人っているの?」となるのは仕方ないことなのでしょう。とはいえ、「いるんですよ、ここに」と言っておかないと「居ないもの」とされるのが世の中です。
若干愚痴っぽく、というか「誰か共感してくれる人はいませんか」という疲れ気味の心の叫びでした。
(シキ/ライター)
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