男性も女性も好きになった経験がある人は、自分はバイセクシャルなのだと考えることが多いですよね。
しかし、そうした中にも、実はパンセクシャルである人がいます。
そこで、バイセクシャルと比較した上で、パンセクシャルの簡単診断テストを作成しました。
【1】パンセクシャルとは? バイセクシャルとの違い
パンセクシュアル(全性愛者)とは「全て」のセクシュアリティ、つまりあらゆる性や性的指向の人を愛する人のことです。
バイセクシュアルと並べて話されることが多いですが、バイは「両方」という意味で、「女性」と「男性」の「両方」の性別を愛する人のことを指します。
一方で、パンセクシュアルは「全て」のセクシュアリティを愛する人なので、女性と男性のみならず、その二つに分けられないあらゆるセクシュアリティの人も愛します。
男女に分けられない人としてよく挙げられるのは、トランスジェンダーや第三の性を自認している人などです。
つまり一言で言うと「セクシュアリティ関係なく人を愛する」のがパンセクシュアルです。
【2】パンセクシュアル診断5つ
男女に分けられない人と恋愛する機会がなかった人は特に、自分がバイセクシャルなのか、パンセクシャルなのかわかりにくいですよね。
そこで、バイセクシャルとの違いを意識しつつ、パンセクシャルに有り勝ちな特徴を5つご紹介します。
(1)男性、女性、それら以外の性(あり方)の人を好きになったことがある
セクシュアリティは多様化していて、性別にとらわれない様々あり方があることも認められていっています。
そんな中で、男女に分けることができない人を好きになることもあるでしょう。
トランスジェンダーを含め、様々な理由で与えられた、男性、女性の区分を自分に当てはめることに疑問を持っている人を好きになったことがある人はパンセクシュアルであると言えます。
(2)両性を好きになり、それら以外の人でも好きになる可能性はある
男性も女性も好きになったことがあるイコール、バイ?と思うかもしれません。
しかし、「バイ」という言葉は「男性」と「女性」しか含まない概念です。しかし世の中にはその二つには分けられない人もいますね。
そんな人と出会ったことがない、今のところ好きになったことはない人でも、出会ったときに好きになる可能性はあるかもしれないと感じる人はバイというよりパンセクシュアルです。
(3)自分をバイだと思っているが、男性、女性の区切りにしっくりこない
自分はバイセクシュアルだと思っている人の中にも、実はパンセクシュアルの人はいるのです。
これは言葉の定義の問題が大きく、客観的に見てわかる部分よりも自分の認識の仕方が大きく関わってきます。
「自分はバイだけれど、そもそも好きになる人の性別を気にしていない」「バイという言葉では、好きになった相手を男性、女性で分けていることになることから違和感を感じる」と思う人はバイではなくパンセクシュアルかもしれません。
トランスジェンダーや第三の性などあらゆるあり方の人々を取りこぼさずに性的指向を示せる言葉として「パンセクシュアル」が好んで使われることもあります。
(4)人を好きになるときにセクシュアリティをあまり気にしない
自分が過去に誰を好きになったかに関わらず、「そもそも人を好きになるときに性別ってそんなに大切?」と考える人もいるでしょう。
「あまり人を性別でカテゴライズしない」という傾向はパンセクシュアルの特徴の一つです。
相手を性別というフィルターを通してではなく、その人が持つ別の要素を重視したり、「(属性がどうであれ)その人はその人だ」と相手をそのまま捉える姿勢を持っている人はパンセクシュアルかもしれません。
(5)今まで好きになった人を男性、女性で分けるのは違う気がする
自分の性的指向について考えるときに必ず「今まで誰を好きになったか」を考えると思いますが、そのとき性別で仕分けすることに違和感を感じる人はパンセクシュアルの素質があります。
「あの人は女性だった」と振り返ったとき、その判断はどうやって下しているのでしょうか。
身体的に女性だったから?社会的に女性だったから?「女性的」な振る舞いをしていたから?
パンセクシュアルは、「性別でそんなに簡単に人を分けることができるのだろうか」と思っている人も多く、だからこそ自分は「全ての人」を愛する可能性があると思うのです。
【3】まとめ
「パンセクシュアル」という言葉には、「世の中には様々な人がいる」「もし素敵な人に出会ったら、相手がどんな属性かは関係ない」という受容と愛が含まれています。
パンセクシュアルじゃなくても、これを機に「性別」ってなんなんだろう、と少しでも考えてもらえると嬉しいです。
(illy/ライター)
まだよく分からないんですけど
もしかしたら、私はパンセクシャルなのかも
今まで自分はストレートだと思い続けてきたけど、この歳になって色んな世の中の意見を見て、あー、パンセクシャルだったんだなぁと思うようになった。 もう一度、「こうあるべき」をなくして生き直したい。