レズビアンやゲイセクシャルの多くは、結婚式に参加すると、祝福したい気持ちがある反面、辛い気持ちになることが多いそうです。
詳しく話を聞いてみました。
【1】同性愛は結婚が難しい社会
同性愛者の結婚に関しては、渋谷区と世田谷区が同性パートナーシップ証明を始め、それから数カ所も行うようになっています。
と言っても、これは法的に定める結婚届受理証明書とは異なるもの。
社会的に、同性愛者が結婚するのは、まだまだ難しいものです。そのため、祝いたい気持ちがありながら、人の結婚式に参加すると、心中複雑になる人も多いようです。
彼らに理由を聞いてみました。
【2】知人の結婚式が辛い理由3つ
結婚式はハレの舞台ですが、それゆえ、同性愛者であることを考えるきっかけも多いのだそう……。
知人の結婚式に参加して辛くなる理由を聞いてみました。
(1)嫉妬心にかられる
「海外で同性婚をしている同性愛者のカップルもいますが、やはり日本でとなると難しいもの。日本で生活するとなると、利便性の意味でも心的な意味でも、結婚を認められないと思ってしまうのです。そのため、人の結婚式を見ると、自分ができないことができている事実に羨ましさや嫉妬心が募ってしまいます。好きになる対象が同性でなかったら……でも、同性を好きになる自分は認めたい……そう考えると、頭の中はぐちゃぐちゃです」(27歳・男性)
(2)親を意識せざるを得ない
「結婚式は多くは両親も参加すると思います。すると、『人ってこんなに笑顔になれるんだ』って思うくらい、見たこともないような顔をしているのを見かけてしまうんですよね。それを見ると、どうしても自分はやましいことをしているんじゃないかと罪悪感に駆られます。特に、親戚の結婚式には僕と僕の親とが参加したのですが、カミングアウトしていないのもあって、『早く花婿姿が見たい』『孫ができたら最高に幸せだろうな』とあけすけに言われて、居心地がとても悪くなりました」(30歳・男性)
(3)社会の枠組みから外れている気がする
「子どもを産むかどうかは、家庭で自由に決めるべきことだと思います。しかし、同性恋愛は、本来生物的な意味では異常なことで、生命をつないでいくという上で、社会の枠組みから外れてしまったもののように思うのです。だから、エンドロールで、新郎新婦が大きくなっていく姿を見ると、いたたまれない気持ちになってしまいます」(28歳・女性)
【3】まとめ
知らず、同性愛者たちが結婚式で心を痛めていると思うと、とても辛いですよね。
みんなが幸せになれれば良いと思いますが……。
(Amy/ライター)
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