パンセクシャルの私は、アセクシャルのパートナーと付き合うようになり、アセクシャルの悩みを多く聞くようになりました。
そこで、「実はパンセクシャルとアセクシャルは相性がぴったりなのではないか?」ということを今回はお話ししたいと思います。
【1】アセクシャルは恋愛ができない? パンセクとなら相性ぴったりかも!
突然ですが、パンセクシャル女性である筆者には、アセクシャル女性のパートナーがいます。
パートナーらしさを帯びてきたのはここ4年くらいですが、出会ってから10年以上経過しているかけがえのない存在です。お互いがお互いのセクシュアリティについて日々考えを深めていますが……。
「もしかして、私がパンセクで彼女がアセクだからこそ、いい関係を築けている面もあるのでは?」ということに最近気がついたんです。
もちろん、仲良しな理由はそれだけではないと思いますが、今回はそのお話をシェアさせていただこうと思います。
【2】パンセクシャルとアセクシャルって? 私と彼女の場合
まず簡単に、セクマイをよく知らない人のために用語の説明をします。
「パンセクシャル」とは好きになる相手の性・セクシャリティを特に気にしない性的指向のこと。「アセクシャル」とは性欲や恋愛感情を抱かない人のことを指します。
一言で「パンセクシャル」「アセクシャル」と言ってもその中で多様性があるので、今回は私と彼女の一例として読んでいただけたら嬉しいです。
私(パンセクシャル)
- 好きになる相手の性・セクシャリティを気にしない
- 相手の性・セクシャリティがさまざまなので、関係のあり方や愛情表現もさまざまだと思う
- なので「好き=キスやエッチする」というのも別に当たり前のことじゃない
彼女(アセクシャル)
- 誰にも性欲や恋愛感情を抱かない
- それらを向けられるのも嫌
- 友人や大切な人に対する愛情はある
◎お互いのタイプがいい感じに噛み合っている
上記の通り、私のタイプと彼女のタイプは照らし合わせてみたときにケンカする部分がなく、上手く噛み合うんです。
私は彼女を愛しているし、彼女の中にも恋愛感情ではないけれど愛情はあるので、お互いに愛し合っています。
私は特に柔軟性が高くてあまりいろんなことにこだわらないタイプのパンセクシャルなので、彼女を束縛したりキスを迫ったりすることもありません。と言うよりも、そもそも彼女はそういうことをされるのが嫌だというのがわかっているからか、したいと思うこともないんです。
恋愛感情や性欲を連想させるような空気感を相手に出されることも、彼女にとっては不快なもののようです。逆に私の「恋愛感情とかエッチとかにこだわらず、お互いが好きで大切なら、一緒にいたいときに一緒にいたいだけいればいいよね」というスタンスだと、心地よく関係を築くことができます。
「一週間に一度は絶対会う!」「好きならキスするのが普通だよね?」という愛情の確認方法ではなく、「もらった誕生日プレゼントがまさに欲しかったもので、いかに自分が愛されているかを実感する」みたいな愛情の行き来を大切にできるのは、私と彼女の性質ゆえだと考えるのです。
【3】まとめ
こんな感じで、パンセクシャルとアセクシャルがうまくいっているパターンもあるとわかっていただけたら嬉しいです。
今実際に気になる人がパンセクシャル、アセクシャルでどう接していいかわからない……という人は特に、「こんな人たちもいるんだ」と前向きになってもらえたら嬉しいです。
もちろんタイプは人それぞれなので、まずは自分と相手に「どうしたい、したくない」かを問いかけることが大切だと思います。自分がその人と「エッチしたい」のか、「出来るだけ長く仲良くしていたい」のかでは相手の応え方も変わってきます。
私の人間関係の築き方は「パンセクシャル」の他にもいくつか要素があるので、もっと知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
(illy/ライター)
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