リアルを聞いた! レズビアンカップルに多い喧嘩の原因

リアルを聞いた! レズビアンカップルに多い喧嘩の原因

男女の恋愛でも様々なことが原因で喧嘩になりますが、レズビアンカップルに多い喧嘩を探ってみると「女性同士だから」原因になってしまうことが多いと感じます。レズビアンの人たちが話す、カップル感で多い火種とは?  

【1】女性同士って楽しいこともあれば辛いこともある…

女性同士だからこそショッピングを楽しく共有できたり、ネイルサロンにデートで行けたり、温泉に一緒に入れたり…そんな楽しい話をレズビアンカップルからよく聞きます。

その一方で、価値観が合わず喧嘩になってしまうこともありますよね。男女カップル間でも言えることですが、同性だからこそ生まれてしまう喧嘩の原因も存在するようです。

あらかじめ知っておくと、ことが大きくなる前に話し合いをしておくことができるかもしれませんね。  

【2】レズビアンが語る! 頻発する喧嘩の話題

男女間だと、「お金のこと」「浮気の線引き」「仕事に対する意識」などが頻発する喧嘩として挙がってきます。その一方で、女性同士の恋愛では?

(1)異性にも同性にもやきもちをやいてしまう

「嫉妬をしてしまう範囲が広くなりがちなので、やきもちが喧嘩の原因になることが多いです。例えばお互いにレズビアンであっても、セクシャルマイノリティと言うだけあって当然周りには異性愛者の方が多くなります。

だからこそパートナーが男性と一緒にいると心配になることがありますし、女性と一緒にいる場合についても同性愛者の視点から見てどうしても妬いてしまうという時があるので、そういったことが行き過ぎると喧嘩になってしまうんです。男女問わず仲の良い友人がいることは良いことだと思うので、むやみにやきもちをやいてパートナーを困らせないように心がけたいですね」(20代後半・女性)

レズビアンに限らず、全性愛のパンセクシャルなどでも、「性的指向が同性だけではないから」という理由でパートナーがやきもちを焼いてしまうことがあると聞きます。こちらのケースは、「異性にアプローチされるリスク」ゆえの心配と言えるでしょう。

(2)恋愛の基準が分かりづらくなってしまう

「同性のカップルは実際に付き合ってみると、思っていたよりも不安要素が多い気がします。不安要素で一番私が気にしているのは、どこからがカップルの基準になのかです。同性ではやはり仲が良い友達と見られることが多いです。人それぞれの価値観は違いますが、性行為をすればカップルとして一番愛を感じるのかなと思います。

ですが、実際にエッチをしようとなるとなかなか上手くいかないことが多いです。上手く出来ない方が性行為をしないことで『私達の関係はなんなんだろう』と考えることが多いらしく最悪の場合、別れることになってしまうことが多い傾向にあると思います」(20代前半・女性)

体のスキンシップをはかるレズビアンカップルもいれば、プラトニックな恋愛になるところもあるようです。男女間でもプラトニック恋愛はあり得ますが、同性だからこそ一層に生じる悩みかもしれません。

(3)生理中のイライラ

「生理前・生理中は些細なことで喧嘩してしまいます。いつも気にならないことが気になってしまい、イライラしたり不安になったり……。片方だけが生理になった時はなんとかフォローできるのですが、生理周期が被ってしまうと特に大変です。私が生理周期が同じ女性とお付き合いしていた時は、月に一度は別れ話をしていました。

不安定さを受け入れる心の準備をするためにも、自分とパートナーの生理周期を把握しておくことは大切ですね。漢方を飲んでPMSを和らげることで喧嘩の頻度は減りましたが、お互い余裕がない時は要注意です」(20代前半・女性)

生理に関しては、男性は経験しない分、重い前提で理解してくれようとする人が多いよう。しかし、女性は経験するためパートナーが軽いと、イライラや外出の難しさについて共感が得られないことがあると聞きます。

(4)出産や結婚について

「カミングアウトせずレズビアンであることを隠している場合に、親から『早く結婚しなさい』と圧力をかけられることがあります。親の気持ちに応えたい、親孝行をしたいなどの思いから、性的指向がなくとも男性と結婚する人もいます。今は友情結婚とか、新しい結婚の形が出てきているのでそういうものだったり、彼氏がいるゲイセクシャルの男性と利害の一致で結婚したりするのでしょうね。

しかし、どんな形であれ彼女である自分以外と結婚して欲しくないレズビアンとの交際の場合、これが原因で大きな喧嘩になることがあります。出産できない悲しみで喧嘩になることがあったり、精子バンクを使うか否かで揉めたりすることもあります」(30代前半・女性)

日本において法律上できなかったり、身体的に難しいゆえの問題といえそう。パートナーシップ制度を利用するか否かも、価値観の相違が生まれる可能性があり得ます。

(5)彼女として紹介されない

「将来の子供のことで考えることで喧嘩は少ない気がします。同性婚は最近では認められてきていると感じますし。子供は考えてないと思っている人が多い気がします。

では、実際どんな時に喧嘩になりやすいかと言いますと、親に紹介した時です。やはり親は自分の孫がいる将来を理想としている方が多く、夢でもありますよね。私も実際相手の両親に反対されたことがあります。その時に将来が見えなくなりこの先このままで良いのかと話し合い、喧嘩になってしまったことがあります」(20代後半・女性)

リスクや親の心情と自分自身の気持ちとのバランス…難しい問題です。

【3】まとめ

喧嘩になりやすい場面を抑えておくと、あらかじめそれを回避するための行動が取りやすくなります。

悲しい結果にならないためにも、カップル間で価値観をよく擦り合わせておくと良いでしょう。

(Amy/ライター)

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ABOUTこの記事をかいた人

小学館にてプロライターとして記事を執筆をしている戸籍上女子。ライター歴は10年以上で恋愛記事の専門家。脳科学や心理学、生物学の視点から恋愛を解説することを得意としている。また、アセクシャル+FtX(無性)でありながら、LG(B)TQの彼氏を持っているため、セクシャルマイノリティに関心がある。