恋愛ライターが考察 コロナ禍で変化した恋愛・性関係・結婚観の変化

恋愛ライターが考察 コロナ禍で変化した恋愛・性関係・結婚観の変化

新型コロナウイルス(covid-19)によって恋愛観や結婚観が大きく変化しています。ここでは変化した男女間の関係性について、恋愛・性関係・結婚の観点から、取材で得た知見をもとに触れていきます。

【1】恋愛観の変化

恋愛、性関係、結婚について見ていきますが、まずは恋愛観の変化に関する考察です。

(1)価値観の一致の比重が増加

今まで仕事に出向いている最中などは距離を取れたものの、外出自粛による在宅ワークで家にいる人が増え、コロナ離婚などが話題になりました。家事への向き合い方や些細な価値観の違い、感染症に対する意識の違いがトラブルを招き、喧嘩を勃発させている一方、長く共にいることで価値観をすり合わせ愛を深め、入籍だけするカップルも増加していると感じます。

(2)恋活市場の変化

これまで「マッチングアプリは陰キャが使うもの」という認識を持っていた人も積極的にマッチングアプリを使うようになり、出会い系・婚活系サイトへの偏見が減少しました。婚活市場においても、ZOOM婚活が主流になり、オンライン上で相手の本質を見抜くテクニックが重視されだしています。

(3)不倫への関心が増加

不倫の件数はおよそ3分の1〜半数だと考えられています。検索ボリュームに大きな変化がない中で、キュレーションサイトへ掲載している各メディアで不倫の記事が高PVを取る傾向にあると感じています。外出自粛によって不倫が困難になり不倫のノウハウを見てしまう人や、芸能人の不倫報道による影響が考えられます。

【2】性関係の変化

続いて、性関係の変化です。カップルやそうでない多様な関係性において、変化が見られるようになってきています。

(1)オンライン化

若年層を中心に、ビデオをつないでの自粛行為やエロいコスプレ写真など、オンラインでの相互エッチがなされるようになりました。データとして残る行為は、別れ話の際や恨みを持たれた際に流出しがちです。近いうちに、若年層を中心とした事件の報道がされるのではないかと危惧しています。

(2)ニッチなプレイの困難さ

感染対策として、3Pやパートナーの交換といったハードなプレイが難しくなりつつあります。どこで感染するかわからないため、準備が多くラブホへ行く傾向のあるSMプレイも慎重になっている人が多いです。

(3)パパ活市場の縮小

給料が多く、お金を払うことでデートや性関係に及んでいる“パパ”が、立場ゆえにパパ活に慎重になっている。これまでパパ活でお金を得てきた女性にとっては、厳しい社会を迎えていると言える。

【3】結婚観の変化

婚活や恋愛市場における結婚においても、価値観が変わりつつあります。

(1)お金・肩書きがさらに重視される

新型コロナウイルス渦中で安定した職についている人の方が少ないですが、女性は結婚相手のスペックについて特にお金や肩書きをシビアに見るようになってきました。これは、「妊娠中・育児中という身を守る状況下で身を守ってくれる男性を求める」という本能の作用によるものと考えられます。

(2)素を重視するようになる

オンライン飲みや3日以上の旅行など、相手の素が出やすい場所で、結婚したい相手を見極める傾向が出つつあります。コロナ離婚などが話題になった中で、「彼氏・彼女の前でいい顔をしている様子」ではなく、素の姿による結婚生活のイメージを求め、慎重になっていると考えられます。

(3)対処能力が求められる

危険が訪れた際に、適切な対処ができず女性をがっかりさせてしまった男性は多いようです。婚活女性を中心に、サバイバル力がチェック項目に加わった傾向にあります。結婚相手を探す際も、「とりあえず会うか見てみる」というフィーリング重視から、分析・検証というロジカルな相手選択に変化しつつあります。

【3】まとめ

恋愛・性・結婚観全てにおいて、新型コロナウイルスによって慎重な姿勢を取る人が増えました。しかし、相手の素や危険時の対応、他者への配慮等が出やすい今、恋愛や結婚を後押しするケースもあるようです。

(Amy/ライター)

記事を拡散する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

小学館にてプロライターとして記事を執筆をしている戸籍上女子。ライター歴は10年以上で恋愛記事の専門家。脳科学や心理学、生物学の視点から恋愛を解説することを得意としている。また、アセクシャル+FtX(無性)でありながら、LG(B)TQの彼氏を持っているため、セクシャルマイノリティに関心がある。