エッチへの抵抗心…Aセクとノンセクを揺れ動きながら考えてみる

アセクシャルやノンセクシャルのエッチが嫌だという感覚

アセクシャルやノンセクシャル全てがエッチに抵抗があるというわけではありませんが、大多数に苦手意識があると感じています。

筆者もその一人です。そこで、今回はエッチへの抵抗心を改めて深く考えてみました。

 

【1】愛を育む大切なことだけど…

アセクシャルとノンセクシャルとを揺れ動くライターの雁屋優です。

性欲のないノンセクシャルと恋愛感情を抱かないアセクシャルを行き来している……というかおそらく両方の属性をもっている私ですが、実はエッチにすごく抵抗があり、したことがありません。

どうしてエッチに抵抗があるのか、掘り下げていきます。勿論、カップルの間で愛を育む大切なことであるのはわかっています。しかし、抵抗感が拭えないのです。

 

【2】エッチに抵抗がある…その心理を自己分析してみた

周りからは「自然としたくなるものだよ」、「え、なんかムラムラするとかあるじゃん」などと言われますが、そのしたくなる気持ちやムラムラするというもの、つまり性欲がないのでよくわかりません。しかし、よくわからない以前に私はエッチに対して大きな抵抗感を抱いています。

(1)エッチが怖い

エッチについて真剣に考えてみたときに、真っ先に出てきたのが「怖い」という言葉でした。怖いのです。「何が怖いの?』と言われれば、無防備な身体を相手に任せることでしょうか。

痛いと聞くので、その痛みも怖いです。何しろ私はインフルエンザワクチンの接種に毎年怯えて行くのです。とても怖いのです。

痛いかもしれないこと、その痛みが自分のコントロール下ではなく、相手の動き次第であること、全部が恐怖を増してきます。

(2)汚いというイメージが先立つ

当たり前かもしれませんが、エッチは基本的に服を脱いでするものです。つまり相手に全裸を見せる、ということになります。

全裸なんて、そんな、汚い……! と思ってしまう私がいました。私は自分の身体に自信がありません。魅力的とかかわいいとか、そういった言葉とは無縁の身体をしています。

そういうことを考えると、身体に自信がもてないのも当然だなと感じます。それだけでなく、私はエッチそのものを汚いと感じてしまっています。エッチするなんて汚いと感じて、避けているのです。

身体そのものを美しくないと思い、汚いと感じ、そしてその身体がふれあうエッチはより汚いという感じ方をしているのです。

(3)欲情しないからエッチしたいと思わない

上記2つに加え、私はノンセクシャルとアセクシャルの両方の属性をもっています。つまり、他人に対して性欲も抱かず、恋愛感情も抱きません。

そして他人に欲情することもないので、エッチしたいと思うこともないのです。エッチしたいという気持ちがないと言うと、性欲のあるどころかありあまっているという知人にはとても驚かれ、「しないとつらいくらいなのに」と言われました。

しないとつらい。その感覚もわかりません。想像ですが、食事しないとつらいのと同じことなのでしょうか。

欲情しないという属性により、私はエッチしたいと思わないだけでなく、怖さや汚らしさを感じることが相まって、エッチしたくないとまで思っているのです。

 

【3】まとめ

あくまで私の場合ですが、アセクシャルとノンセクシャルの属性をもっている一人の人間の感じ方を書きました。

普段エッチすることや性欲を抱くこと、恋愛感情を抱くことが当たり前だと思っている人には「こんな感じ方もあるのか」とびっくりさせてしまったかもしれませんね。

そうです。こういう感じ方もあるのです。そして、「大丈夫だから」「慣れるから」で済むものではないのです。

たしかに私のような感じ方は少数派ですが、こんな人もいるということを知っていただけたら嬉しいです。

(雁屋優/ライター)

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