親和性の高いセクシャルマイノリティというのは、少なくないようです。
当事者に話を伺った上で、3つご紹介します。
【1】自認するマイノリティが一つでない人も…
セクシャルマイノリティの人の中には、自認するマイノリティが1つではないこともあります。
例えば、”アセクシャルとノンセクシャルで揺れ動く””バイだけど、好きになる性にムラがあるからセクシャルフルイディティ”など、いくつかの特性を持っていることがあります。
中でも、親和性があり、多い組み合わせというのもあるそう。当事者たちに詳しく伺いました。
【2】親和性が高いセクシャルマイノリティ
では、どのような組み合わせが多いのでしょうか。
親和性が高いかもしれないものをご紹介します。
(1)ポリアモリーとパンセク
複数人と交際をするポリアモリーは、それぞれの交際相手に求めるものが違うことが多いそうです。
理由は人によって異なるものの、その人の個性を重んじたり、一人で全て自分の求めるものをこなせる人がいないということがあるとのこと。
パンセクシャルも多様性を認めるマイノリティであるため、性に囚われることなく、ポリアモリーとパンセクシャルの両方を自認している人は少なくありません。
また、パンセクシャル単独の自認をしている人の中にも、ポリアモリーのようなあり方を受け入れる人が多いのではないかと考えられます。(どの程度のことを受け入れるかについては、個人差があります)
(2)デミセクシャルとパンセク
デミセクシャルはパンセクシャルだ…という人もいます。
なぜなら、デミセクシャルは、相手への憧景や絆といった深い情を重視し、限られた相手に恋愛感情や性的欲求を抱くマイノリティだと考えられているからです。
つまり、相手の生物学的性や性自認がどうであろうと、”その人だから”惹かれるということです。
パンセクシャルよりも狭い範囲に惹かれる…ということにはなりますが、パンセクシャル的要素を兼ね備えていると考えても良さそうです。
(3)アセクシャルとXジェンダー
アセクシャルは他者に恒常的に恋愛感情や性的欲求を抱かないマイノリティとされています。
その理由については、アセクシャル研究が発達されていないため未解明。
ですが、「男性と女性とわざわざ区別しない」「人への好き(ライク)と異性への好き(ラブ)は何が違うの」という反応をする人が多く、人に対して”人間”として以上の捉え方をしない…という人も多いです。
したがって、自分自身についても「男性・女性」と括って考えず、Xジェンダーも合わせて自認している人が少なくありません。
【3】まとめ
セクシャルマイノリティの自認は必ずしも1つではありません。
このマイノリティだと思うけれど、この辺で引っかかる…とクエスチョンになっている人は、複数のマイノリティがあるのかもしれませんよ。
また、恋愛指向と性的指向は必ずしも一致しないと考えられています。自認をはっきりさせたい人は、もう一度多角的に考えてみるとよいでしょう。
(Amy/ライター)
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