こんにちは、クエスチョニングの三十路女のLuunです。11月に入ってから、芸能人の結婚報道がたくさん入ってきていますね。
たとえテレビの中でしか見ることのない芸能人の話だとしても、長い期間愛を育んで結婚に至った話や身近な仕事のパートナーに逆プロポーズした話などをきくと、とてもほんわかとした気持ちになります。
しかし、私のような三十路女は、そんな結婚報道になど浮かれてはいられないのです。
【1】セクマイが困りがちな“結婚”圧力とその対策
20代後半から一気に増えてくるのが、仕事先やプライベート中に投げかけられる「結婚しないの?」という質問です。まるで、結婚をすることが一般常識であるかのように、「結婚できる」ことが普通であるかのように、その質問は投げかけられます。
その質問者は、私がセクシャルマイノリティであることは知らないわけなので、もちろん悪意があってこのような質問をしてきているわけではないのです。
なので私は、「結婚しないの?」ときかれた時は「したいんですけど、なかなか貰い手が見つからなくて(にっこり)」と答えるようにしています。
そうすれば質問者も「どうして貰い手が見つからないの?」とまではさすがに切り込んできませんし、「そのうち見つかるわよ〜」「あはは、だといいんですけど〜」という流れで会話を終わらせることができます。
【2】恋愛や結婚への質問…書くパターンごとの切り返し方法
今回は、「恋愛」「結婚」に関する質問へのセクシャルマイノリティならではの対応方法を、私の経験をもとにお話させていただきますね。
(1)「彼氏(彼女)いないの?」
もちろん、「います」「いません」と答えても良いのですが、もしその質問者に自分がセクシャルマイノリティであることをカミングアウトする可能性がある場合、「彼氏(ないしは彼女)がいる」と一度言ってしまうと、自分のパートナーが同性であることが切り出しにくくなる可能性もあります。
ですから、私は、カミングアウトしても良いと思う相手の場合は「恋人はいますよ」と答えます。逆に、カミングアウトをするつもりのない美容師さんや仕事先などの人に対しては「彼氏います」と答えています。
(2)「どんな彼氏(彼女)なの?」
ここで困るのが、正直に答えてしまうと自分の「彼氏(彼女)」の性別が、質問者の思っている性別と異なってしまう場合があることです。例えば、私が本当はキャバ嬢と付き合っていることを隠してQ1で「彼氏います」と答えていた場合、Q2で「キャバ嬢なんですけど」と正直に答えてしまうと、話が噛み合わなくなってしまいます。
なので、そういう時には「キャバ嬢」→「飲食系の仕事をしている」と言い換えるなど、気を使わなければいけません。そのほかにも意外と、「身長」は落とし穴になりがちです。
身長160cmちょっとの女の私がパートナーについて「自分より背が低くてかわいい」と言ってしまうと、「身長が150cm代のとても小柄な男性」が質問者の中で生まれてしまいますし、同性のパートナーがいる身長180cmの男性が、自分のパートナーの性別を女性と偽ったまま「自分より背が高くてすごい」と言ってしまうと、質問者の中に「海外スーパーモデル級の高身長の女性」が生まれてしまいます。
なのでそういう時には、「優しくて、髪にも気を使っていてオシャレ」「年下なんだけど、自分に気を使ってくれるし頼もしい」など、性別に関係のない話題で答えるようにしましょう。
(3)「写真ないの?」
なぜかよく言われるのが「写真ないの?」です。パートナーが同性であることをカミングアウトしていない場合、もちろん写真を見せるわけにはいきません。
そういう時は「恥ずかしがり屋で、自分にも写真撮らせてくれないんですよ〜」と軽く流しておきましょう。
この3つの回答方法を心がけておけば、カミングアウトをしていない場合でもなんとか辻褄をあわせて会話することができると思います!
(4)「男とHできないってことは、バージンなの?」
ここからは、仕事先の社長と私の実会話になります。
仕事先の社長とは付き合いが長いこともあり、私が「男女どちらとも交際ができること」「いまは彼女がいること」についてはカミングアウトしていて、彼女との進捗を聞かれることもあるので、セクシャルマイノリティについてそこそこ理解はあるのだと思っていましたが、最近、こんな質問をうけました。
そもそもこの質問自体がセクハラなので回答する義務もなかったのですが、世の中には外見は女性だけども未工事のMtFもいるのだということを遠回しに伝えて回答としました。
(5)「でもさ、やっぱり女同士って生産性がないよね。やっぱりちゃんと男と結婚するべきだよ」
開いた口が塞がらないというか……。子作りができないということが「生産性」という言葉で表され、かつ、「生産性がないこと」が悪であるかのような言われようです……。さらに、私が男性とベッドに入れないこともすっかり忘れられています。
これについては、「あはは、そうかもしれませんね〜」と笑って受け流しておきました。
結局、セクシャルマイノリティに対する世間一般の感覚というのはこういうレベルなのかもしれません。
【3】まとめ
自分がセクシャルマイノリティである以上、これからもトンデモ質問を受けることもあるかと思います。
面白い質問をされたら、またネタにしますね(笑)
(Luun/ライター)
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