タレントのりゅうちぇるさんが、『NHK NEWS WEB』でジェンダーレスに言及。ツイッターでも意見を述べています。
【1】男らしさ・女らしさを超えて自分らしく…ジェンダーレスとは?
NHKでジェンダーレスの実践者として取り上げられたのがりゅうちぇるさん。「かわいいファッション」で支持を得ている紹介がされています。
彼は幼少期からメイクやお人形遊びに興味津々。牛乳を飲む仕草も可愛らしかったようで「女っぽい」とからかわれてきたそうです。
そのため、「自分の好みが周りの男の子と違うからとイメージを決めつけられ、一般的な男らしさと自分の生きやすさとの間の大きな溝を感じていました」と回顧。“ジェンダーバイアス”によって生きにくさを感じ、男の子はこうべきであると強要されてきたようです。
こうした経験から、「自分はおかしいのではないかと感じて悲しかったのを覚えています」と当時の心情を吐露しました。
【2】りゅうちぇるさんが望む子どもの接し方
先日、SNSでは「子どもが自分の性を決めるものだから」と子どもの性を語らない母親が話題になっていましたが……。りゅうちぇるさんの場合には、愛息のリンクくんに“女性らしい”お人形を買ってあげたそうです。
このことについて、「1歳ですけど、自分が親から受けた愛情をそのままお人形に向けて、ベビーと呼んでいつもかわいがっています。そうやって優しい男の子に育っていってくれるのだと思います」と説明しました。
また、今後、子供がどのように成長して行くかわかりませんし、もしかすればりゅうちぇるさんの理解に及ばないものに興味を持つかもしれないと話すりゅうちぇるさん。「でも信じたいと思います。理解できないけど信じている」と父親だからこそ、ひたむきに向き合って行く決心を語りました。
また、それが子どもに伝わるような親になりたいのだそう。「大人の概念を押しつけることで子どもの才能や将来が狭まってしまうかもしれない。そういうことに気をつけながら大人は子どもに声をかけるべきだと思います」と明言しました。
【3】りゅうちぇるさんに届いたコメントについても言及
りゅうちぇるさんの元には、「男は化粧せず男らしく、女は静かに女らしく、それが日本の美徳だろ」というコメントが届いたそう。
それについては、「そう思う方はそれで良いと思いますが、僕は思わない」と自身の意見をはっきり主張。
「日本は、おもいやり精神の強い美しい国だと誇りに思っています。その優しいおもいやりを、多様な生き方や、個性的な考えには何故寄り添えないの?残念」と人それぞれ違いがあることを受け入れない姿勢について、残念であることを述べました。
【4】寄せられる様々な意見…
ジェンダーレスに関するりゅうちぇるさんの主張に数々の意見や考えが寄せられています。トランスジェンダーの人からは「日本の美徳は男女を型にはめてカテゴライズすることじゃなく、人を大切にし、ものを大切にし、縁を大切にすることではないか、と自分は思います」とのコメント。
他にも、「誰かを批判して生きる人生よりも、自分で自分の生きる道を決める人生のほうがずっとかっこいい」「男らしくとか女らしくとかじゃなく 自分らしくが一番美しいと思います」など、共感の声が集まりました。
【5】まとめ
LGBTという言葉が広まってからというもの、その当事者の多さが明らかになりつつあります。
自分にとって未知の存在は恐ろしく、それと異なるものを批判したくなる人の心理もあると思いますが、「私は私、あなたはあなた」といい意味で認めていけるといいですよね。
(Amy/ライター)
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