好きな相手と両思いになることを望まないリスロマンティック、そんな傾向を持つと、よく「片思いがゴールなの?」「それで幸せなの?」と訊かれることがあります。
今回は、そんな皆さんの疑問にお答えしていきましょう。
【1】リスロマンティックの中にもある“タイプ”
リスロマンティックにも様々なタイプの人がいます。相手の好意を感じると冷めてしまうタイプ、恋愛関係を含む性的な事柄を忌避しているタイプ、自分の世界ですべてを完結させるタイプ…などなど。
共通しているのは、人を好きになることと自分がその相手に好かれることが、ほとんどあるいは全く関連付かないことです。
これって意外と理解されにくいところで、「好きになったなら好かれたいじゃん」とよく常識のように言われてしまうのですが…。
【2】リスロマンティックの思考パターンと片思いで幸せなのか
さて、では、そんなリスロマンティックの恋愛における“幸せ”について考えていきます。
あくまで個人的な感覚と体験をふまえたものですので、リスロマンティックの方全員に当てはまるものではないことをご注意下さい。
まず、誰かに対して恋愛感情を持つ段階。きっかけは何であれ、ある人のことを好きだな、と思います。これはごくごく一般的な感覚です。ただし、この直後の段階に「好かれたい」という思いの芽生えは起こりません。「こっちを見てほしい」と思わないのです。
いえ、正確には、思ったとしても本当にそうなったら逃げます。「向こうも自分のことが好きだったらいいのに」という妄想や夢をみることはあり得ます。しかしそれが現実になると、もはやその相手のことは好きではなくなってしまう。ここにリスロマンティックの特徴的な思考があるのです。
パターン1:“私を好きじゃないあの人”のことが好き。
パターン2:片思いで満たされているので、両思いの関係が必要ない。
パターン3:現実的な相手との接触に恐怖、強い不安や抵抗を感じる。
一例にすぎませんが、こういった思考でリスロマンティックの恋愛は成立しているのです。
「片思いだけで幸せなの?」という問いに対して答えるならば、そういう人もいるという回答になります。当人が恋愛のどこに幸せを感じているかは千差万別、場合によっては幸せを感じないということもあり得ます。
上に示したパターンはあくまで一例ですが、こうした思考が両思いを拒むリスロマンティックの恋愛にはあるのです。
【3】まとめ
“恋愛成就”とはそもそも何でしょう。両思いが“成就”なのでしょうか。片思いは幸せではないと言い切れるでしょうか。
憧れの人を憧れのまま想い続ける幸せが、リスロマンティックの“幸せ”なのかもしれません。
(Shano編集部)
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