トランスジェンダーは、出生時の性と心の性が一致しません。
それゆえ、偏見や傷つくような言葉を言われがちです……。
【1】トランスジェンダーは生きにくい
手術していないトランスジェンダーは、端から見ると女性・男性が、男性・女性のように振る舞っているように見えます。
また、同性愛のようにも……。
「トランスジェンダーだ」と理解が得られればよいのですが、中には「体と心の性は一致するもの」という考えから、トランスジェンダーの存在自体あり得ないように考えてしまう人もいます。
一致している人からすれば想像が難しく、そう思ってしまうのも仕方ないのかもしれませんが……。
【2】トランスジェンダーが言われて辛かったこと3つ
心の性が違うと、様々な意見を言われます。ですが、当事者としてはどうしても辛くなってしまう言葉が多くあります。
そこで、トランスジェンダーとして言われて辛かったことを3つご紹介します。
(1)「それでも女の子でしょ?」
トランスが言われて一番辛い言葉じゃないですかね。例えば、メイクをしていない、髪の毛が短い、いつもパンツスタイル。自分の好きなようにしているのに。
「それでも女だろ?」みたいな感じの言われ方。それでもってなんですかね。我々は少しでも男性化に近づきたいのが本心なので自然とこうしているわけです。
女だからってメイクしなきゃいけないののでしょうか、髪の毛伸ばさないといけないのでしょうか、スカート履かないといけないののでしょうか。それは、誰がいつどこで決めたんですか?
あとは女だからこの仕事は任せられないとか、できないだろなども嫌ですね。
(2)「え?○○でも生理来るんだね」
月に1度の女の子の日。トランスにとっては苦痛で仕方ないと思います。できるだけ、生理がきたことも隠していたいくらい。でも、中にはそこだけは女の子、その日だけは女の子と受け入れている人もいますよね。
ですが、ある日「え?お前そんな感じでも生理とか来るんだね」と。なんか複雑ですよね……。
トランスなら、「あ、この人は自分には生理が来ないと思われていたんだ」(男性としてみてくれていた)と思うものの、その日は女性の体として受け入れている人だと「一応まだ女だからくるし!」という反応にもなります。
生理自体思い出したくない人もいますよね……。
(3)「女同士で付き合うとかないでしょ気持ち悪い」
まだLGBTが世に浸透していない頃でしょうか。これは仕方のないことなんですが、自分がまだ誰にもオープンしていない、または相談相手には言っていなかったのでこう言われても仕方ありませんよね。
なので差別的な言葉かどうかは自身の捉え方なんですが、心に悩みを抱えている人にとっては刺さりますよね。
ましてや「気持ち悪い」なんて言われたらどん底に落ちた気分になりますよね。カミングアウトしてから聞こうが、しなくて聞こうが、相手の本心はこれだったのですから。
【3】まとめ
トランスに対する差別的言葉というのは非常に難しく、際どいです。
全部をなくすことは自身が性転換手術を行い、「私は男なんです」と浸透させないと厳しいかもしれませんね。ですが、もうこれはハッキリ言って自分の問題になってきます。オープンしてなければ相手は何もわからないんですから。何も知らない相手に対して、「それは差別じゃないですか?」って言えるでしょうか。
ここも際どいですよね……。一番の方法はなりたい自分になるか、こんな言葉全く気にならない、「私は私だ!」という強い精神を持つことです!
(ツバサ/ライター)
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