大津市立小学校で、11月に高学年の児童約240人を対象に「いじめと人権」がテーマの講演を実施。
「同性愛者がこの中にもいる」という発言が物議を醸しています。
【1】同性愛者の割合
いじめ防止授業で、登壇した女性弁護士が「100人に1人が同性愛者なので、この中にもいる」と発言。(LGBT総合研究所が2019年に約43万人に実施したアンケートでは1割。その他、最近のデータを鑑みても古い情報だと思われます)
これにより、当事者探しが始まるのではないかとの懸念が生まれました。
また、それがいじめを助長する可能性があるとして、学校側は保護者に文書で説明する予定を示しました。
【2】配慮に欠ける
一件について、滋賀弁護士会の竹下育男副会長は「配慮を欠いた発言だった。性の多様性は小学生には簡単に理解しにくい。説明が不十分なまま『身近にいる』と発言したのは問題だ」と述べています。
ですが、該当の弁護士を処分する予定はないそうです。
【3】まとめ
性への関心を持ち始め、性的指向への意識も高まる高学年にセクシャルマイノリティについて話すことは、重要に思います。
ですが、それにあたって「性的指向とは何か」説明をする必要があり、前提があることを踏まえた上で「同性愛者もいる」と言ってしまうのは趣旨を理解しにくく、誤解を招く可能性があるでしょう。
難しいですが、繊細な話題だからこそ、説明にあたっては十分に過不足なく伝えられるか、確認していきたいですね。
(Amy/ライター)
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