バイセクシャルよりも、トランスジェンダーの方がカミングアウトしにくいと感じます。
その理由について考察していきたいと思います。
【1】カミングアウトしにくいマイノリティも…
両性愛者であるバイセクシャルと、心と体の性が一致しないトランスジェンダー。
私はこの2つが当てはまります。他の当事者の方に比べれば、積極的にカミングアウトする方ですし、カミングアウトすることに抵抗はありません。もちろん急にカミングアウトするのではなく、段階を踏んで話すこともあります。
しかし、時と場合によって伝えにくいこともしばしば。カミングアウトしたいのに、それを受け入れてもらえなさそうな雰囲気の時は、なかなかカミングアウトできないものです。
【2】なぜバイの方がカミングアウトしやすいのか考察
カミングアウトしたいのに、それを受け入れてもらえなさそうな雰囲気とはどの様なものなのでしょうか。
私の事例をお話ししますが、 例えば話し相手が、完全にこちらを女性扱いしてくる時です。女性の場合、前からパンツスタイルやショートヘアといった女性のメンズライクな格好が受け入れられてきたので、トランスジェンダーと言わない限りわかりません。「ただのボーイッシュ」という認識で終わってしまいます。
加えて話し相手が以上なまでの女性扱いをしてくると、気まずさからなかなか伝え辛いもの。この様な場合、話し相手にLGBTQの知識がないことが殆どなので、カミングアウトするまでに至りません。たとえ説明したとしても、「なにそれわからん」という反応をされることが多いです。仕舞いには私が嫌悪してしまい、カミングアウトしようという気持ちは無くなってしまします。
バイセクシャルは恋愛の在り方ですが、トランスジェンダーは恋愛というくくりではないため、当事者ではないとどんな悩みがあったり、どんな感覚なのか、なかなか理解が難しいもの。特に性転換手術をしていなかったり、見た目がどちらかの性に偏った格好だと、よりわかりにくいですよね。
日本ではトランスジェンダーを公表している芸能人もいますが、どちらかというとゲイであることを公表している人の方が多い印象があります。オネエタレントと呼ばれる方がテレビ出演する際も、トランスジェンダーについて触れられることはほぼなく、ゲイであることをいじられていることが多い様に見えます。そのため人々の恋愛の在り方に対しての認識は和らぎ、トランスジェンダーよりもバイセクシャルや同性愛の方が理解してもらいやすくなってきているのではないかと考えました。
【3】まとめ
私なりに経験からバイセクシャルがトランスジェンダーよりカミングアウトしやすい理由を考えてみましたが、もちろん他にも要因はあると思います。
無理にカミングアウトすることもないですから、自分のペースで打ち明けられると良いですね。
(摂津美葉/ライター)
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