19日、東京都文京区にある「日本女子大学」が、トランスジェンダーの学生も受け入れる方針を決定しました。
【1】トランスの受け入れ準備開始
これまで、トランスジェンダーを自認する戸籍上男性の人が女子大学を断られる事例がたびたび報告されていましたが、日本女子大学では4年後となる2024年から、戸籍上は男性であっても、性自認が女性の場合に受け入れる方針を決定しました。
4年とした理由については、全ての学生が入学時に、「トランスジェンダー学生も共に学ぶと理解していることを重視するため」と説明しました。つまり、方針を発表した今年の1年生が(留年しない限り)卒業した、全て入れ替わった代からトランスジェンダーを受け入れるということになり、トランスジェンダーが留学する1〜4年生は、性自認が女性である人が入学する旨が周知された上で入学及び通学すると期待できます。
【2】受け入れの経緯
「日本女子大学」は、経緯として「性とは男女二元で論ずることができず、実に多様」と、様々なマイノリティがいることを認知している旨を説明。
これまで“女子大学”といえども、戸籍上女性である人のみを“女性”と定義し、受け入れられてきた印象がありますが、「『女性』を再定義し、トランスジェンダーの方もこの定義の中で共に学んでいただくこととした」と綴っています。
【3】まとめ
「お茶の水女大学」では2020年から実施されましたが、これまで全く受け入れられてこなかったと考えられる、女子大のトランスジェンダーの受け入れ事例が複数できることは、とても大きな動きだと考えられます。
これをきっかけに、多くのマイノリティが学校並びに就業の場で過ごしやすくなることを願っています。
(Amy/ライター)
コメントを残す