性的指向が違う人を好きになってしまった場合、その恋愛は諦めるべきなのでしょうか?
以前にゲイの方が女性がゲイを好きになっても、長い時を経て築き上げた性自認を変えることはできないため、恋愛は難しいとお話ししました。
しかし私は、相手の性的指向を尊重して自分の感情を押し付けない配慮は必要であるものの、諦める必要はないと思います。理由についてお話しします。
【1】性的指向が違う人を好きになるケース
性的指向が違う人を好きになる場合が考えられるのは、相手を好きになる前に相手の性的指向を知らなかった場合です。
世の中には様々な性的指向の異なるカップルが存在しています。それらの中から、性的指向が異なる同士の恋愛を上手くいかせる秘訣を見て取れます。
なお、この秘訣は性的指向の違い以外にも普遍的に社会的関係を持つのに有効です。性的指向に関係なく相手を好きになるということはとても素晴らしいことです。
しかし、自分が相手を振り向かせなければならない立場にある場合に、恋愛感情以外で好きになってもらい、なおかつ性的指向を超えて付き合っても良いかな…と思ってもらう必要が生じるため、茨の道になるかもしれません。
【2】性的指向が異なる人の恋愛…うまくいく?
性的指向も個人の個性の一つなので、恋をしない・性的欲求がないという点で弊害は大きいですが、それのみを重視して判断するよりも、他の個性も鑑みて、総合的に相手との相性を判断する方が自然だという考え方もあります。
恋愛やその延長で性交渉・出産をする性的指向(恋愛・性的惹かれ)のないアセクシャルもそうですよね。うまくいかせるコツとは?
(1)相手をジャッジすることをなるべく減らす
自分と相手の違いを、自分の判断基準でジャッジすると、自分を基準にして相手は自分にとって交際するにふさわしいか、それとも劣るのかという考えになります。
その際、自然に、自分は相手よりも上の存在と認識しています。
この考えは、人間同士のあらゆる関係を持つ場合に、とても危険な考えだと言えます。選民思想や差別につながるからです。
(2)お互いの違いに柔軟に対応する
人間は少なからず一つ以上の違いがあるものなので、その違いに対して柔軟に受け入れることは、相手と関係を創る上で、とても大切なことです。
違う点に意識を向けないで、それ以上の相手の好きな点に注目を多くすると、相手の違いは気にならなくなります。
(2)問題は性交渉ができるかできないか?
性的指向が合わないという点の最も大きな受け入れがたい点はこのことではないでしょうか?
上に書いたように、自分と異なる人間(全ての人間があてはまる)とあらゆる関係を持つ場合、多かれ少なかれ「妥協」することが重要になります。
妥協と書くと、印象が良くないかもしれませんが、要するに、ジャッジすることを減らし、柔軟に受け入れるということです。
実際、性的指向がなくとも性交渉ができる人もいれば性嫌悪を抱き絶対できないという人もいます。しかし、恋愛は性交渉だけが全てではありません。性交渉以外にもお互いの恋愛感情を確かめ合う方法はいくらでもあります。
性交渉を性的指向がなくともするのか、相手の性的指向を尊重して性交渉以外で関係性を構築していくのか、それはそのカップルしだいといえるでしょう。
【3】まとめ
性的指向が合わない人との恋愛は、その人の性質や恋愛における軸によって程度が異なるものの、お互いの努力によって不可能ではありません。
世間のものさしにあてはめて考えずに、相手と自分の関係の中で、オリジナルの恋愛の方法を確立して、恋愛すれば良いのです。
(Aoki/ライター)
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