トランスジェンダーとXジェンダー、両方の特徴を確認しても自分がどちらかわからないという声をよく耳にします。
そこで、トランスジェンダーとXジェンダーの違いを踏まえ、自分がどちらか探る簡単診断テストを作成しました。
【1】トランスジェンダーとXジェンダーの違い
まず始めに、トランスジェンダーは2種類あります。1つ目は、トランスジェンダーの男性です。聞いたことがあると思いますが、別の言い方を「FtM」ともいいますよね。簡単に説明すると、出生時は女性として生まれたけれど、性自認が男性ということです。
2つ目はその逆で、「MtF」。出生時は男性として生まれたものの、性自認が女性になります。上記の2つがトランスジェンダーと呼ばれる部類になります。
※「性自認」って何?という人のために…性自認とは自分の性別をどう認識しているかどうかを意味します。
では、Xジェンダーとはなんでしょうか。出生時の性が女性の人のことを「FtX」、出生時の性が男性の人のことを「MtX」と言います。
Xジェンダーは性自認がどちらにも当てはまらないと言えばいいでしょうか。男性・女性どちらでもない無性、男性・女性どちらでもある両性、半分半分の中性、この3つに当てはまらない不定と、性自認は複雑です。
両性と中性の違いは、例えば「自分の中で男性が7割、女性が3割」といった感じであるのに対し、中性は「男性5割、女性が5割」と感じていることでしょう。無性は性への意識がないので、言い換えればただの「人」ということになります。Xジェンダーは場合によって性自認が変わる人も存在します。
【2】トランスジェンダーかXジェンダーかの簡単診断テスト
では、自分がトランスジェンダーかXジェンダーかよくわからない場合に、どのように見分けたらいいのでしょうか。Xジェンダーとトランスでどのような行動・考え方に違いが出るのか、見ていきたいと思います。トランスだったら、こんな特徴が出るかも?
(1)「女だから~」「男だから~」と言われて嫉妬心が生まれる
例えば、「女だから重いもの持たすな」「女だから残業しなくていいよ」「女なんだからメイクしなよ」などの初編は鼻につきます。
今回「女性」で例えていますが、これらのことを言われて、腹が立ったり、違和感を感じたり、反抗したい気持ちがあるあなたは、トランスかもしれません。
もし、「お前はやらなくていいぞ、あいつ(男性)にやらせるから早く帰れ!」と言われてその男性に対して嫉妬心が生まれたりしたら、おそらくトランスでしょうね。
どちらかというと、Xジェンダーは「なんで、性別でくくるの?」「ジェンダーバイアスじゃないの?」と「女だから〜」「男だから〜」というあり方そのものに疑問を覚える人が多い印象があります。
(2)性別欄の記入に迷いなし
本気で性転換を考えているようなトランスジェンダーですと、おそらく迷いなく自分の性自認に基づいてチェックができるでしょう。
まだ性転換などするか迷っているトランスは、出生時でつけるべきか迷うことはあるかもしれません。
一方、少しでも迷いがあるならXジェンダーよりかもしれません。「女性・男性と言い切れないのにどうしよう」と悩んだり、「出生時でいいんだよね?」と確認を取りたくなることがあります。
(3)(主に)異性を見て、憧れではなく好きという感情が生まれる
普通の人なら、女優さんや俳優さんを見て「ああなりたい」と思うはずです。ですが、トランスの場合「好き」という感情が自然に出てきます。つまり、恋愛感情です。
もちろん、トランスジェンダーで同性愛者というケースもありますが、多くの場合に異性愛者なので、性自認に対して異性を素敵だと感じるケースが大半でしょう。ここでわかるのが性自認がしっかりしていうことです。
一方Xジェンダーだと様々種類があるのですが、「無性」ならどの性かすら興味がなく「ただの人」という目線で相手を見ているはずです。全性愛のパンセクシャルと合わせて自認している人は多いのは、そのせいかもしれません。なにも感情が生まれないのはおそらく自分の性別を認識していないのではないかと思います。
「中性」の場合、相手がどちらの性別であろうと、通常・恋愛どちらの感情も生まれる傾向があります。そして「両性」は比率に応じた恋愛感情が発生することが多いと経験上感じています。
(4)自分の体や見た目に強い違和感がある
今回は体が女性で例えますが、「胸があるのが嫌だ」「髪型はショート」など容姿に違和感があるひとは多くいると思います。トランスの人は胸があるのが嫌で潰す人もいます。今ではそういった下着もネットで売られています。
髪型も絶対にロングは嫌だといって、内側を刈り上げるスタイルなど。私の出逢った中の経験上、刈り上げ女子は割とトランス寄りな人が多かったです。
もう少し例をあげるなら、やけにシルバー系のアクセサリーをつけていたり、カバンを持っていなかったりですね。財布は後ろポッケの中に入れるスタイルです。
Xジェンダーも違和感を覚えることがありますが、「男性と女性、どうしてこんなに体が違うんだろう」「自分の体はこれで合っているのか?」ともう少し生物的な、根幹的な疑問を持っている印象があります。
(5)男性・女性という括りへの違和感
私が思うに、トランスよりXの方がいろいろな悩みが生まれてくるかもしれません。なぜかというと、自分の性別に揺らいでしまうときがある場合がある上、明確に男性・女性で括れないからです。
例えば、制服について。強い意志があれば性自認に従った服装を着たいと思いますが、性自認が不明なままでは男性用、女性用どちらのスーツも違和感がある場合があります。
それに比べると、トランスははっきりとした思いを持って、会社の上司に相談して制服の変更をお願いできるかもしれません。そもそも性自認がはっきりしていないことに悩まされているかもしれません。
【3】まとめ
今回トランスジェンダーとXジェンダーの違いなどを記載させていただきました。
LGBTは今や広まってきています。思い悩まず、相談できる人がいれば相談してください。
もしくはカウンセリングに一度足を運んでみてください。私は今後LGBTが普通の時代になることを願っています。
(ツバサ/ライター)
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