SNSでも話題になりつつありますが、LGBTの浸透によって、「男の子用」「女の子用」が消えてきています。ですが、セクシャルマイノリティから疑問や「そうじゃない」という声が多いのも事実です。
おもちゃ屋さんのチラシを「今はこんなのが出ているのか」とか「まだこれ人気あったのか」と、ぱらぱらと見てみるのもなかなか面白いのですが、ここ最近、チラシにも変化が見られるようになりました。
【1】男の子用、女の子用に分けられていない
普段おもちゃ屋さんに行くことがないと、最近の子ども達の流行りというものにも疎くなります。
そうしたイベントごとでチラシを目にすることがあると、へえ~と興味津々で見てしまったりする子どものような大人の一人が筆者です。
チラシを見ていて気が付いたのですが、流石に年齢ごとに分かれているものもありましたがそこまで明確に「男の子向け」「女の子向け」とページが分けられていないんですよね。
なんとなくコーナーというかまとまりはあっても、全体的な作り方としてここから先は男の子向け、ここからは女の子向けというように分かれていなかったんです。
【2】今までは明確に分かれていることが多かった
一昔前、筆者が子どものような頃はおもちゃ売り場もチラシもはっきりと男の子向け、女の子向けと分かれていました。
男の子が女の子向けのおもちゃを手にすることがあれば親や周囲から「それじゃなくても……」とやんわり手放すように言われたり、人によってはもっと激しい対応をされたのではないかと思います。
筆者はFtXですが、弟もいたので男の子向けのおもちゃを目にしたり触れる機会はありました。しかし、積極的に男の子向けのおもちゃで遊ぶことまでは親がいい顔をしませんでした。
本人が楽しく遊んでいればいいと思うんですけどねえ、ミニ四駆とかベイブレードとか楽しかったので……。
【3】逆転した「男の子向け」「女の子向け」表記の違和感
さて、そうしておもちゃにも性別の枠が少し緩くなってきたところではありますが、セクシャルマイノリティ関わらずちょっと難しい所があります。
男の子向けおもちゃとして今まで売られてきたものの中に、「女の子向けです!」という商品が出たんですよね。これはセクシャルマイノリティ関係なくおもちゃ好きの方ならばある程度分かっていただけるのではないかと思うのですが、「違う、そうじゃない!」というお話なのです。
これは男女逆のパターンでも起こりうるお話ですが、おもちゃを欲しがる子どもはそれがパッケージに堂々と「男の子向け(女の子向け)」と書かれていたとしてもそれは気にならないんですよ。たとえ「あっちに似合うのがあるよ~」と言われても、その子どもが欲しいのは性別関係なく「それ」なんです。
もし、色やデザインに不満があってもお気に入りのシールを貼ったり好きな色を塗ったりして遊ぶのが子どもであって、そこにむやみやたらに性別を気に掛けなくてもいいと思うんですよね。
【4】自由度が小さい子どもにどこまで寄り添えるか
子どもに視点を当てて考えてみると、ランドセルなどもそうですが、意思表示が通りにくいためにセクシャルマイノリティ当事者ではなくとも「自由度」が少ないのが目に付きます。
それはまだ自己というものが形成されていないから、などの理由はあるのかもしれませんが、逆に大人である自分達が何処まで子どもたちに寄り添えるかが重要なのかもしれません。
それはセクシャルマイノリティ云々関係なく、忘れがちな視点なのではと思うからです。
(シキ/ライター)
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