トランスジェンダーのFtMとお付き合いしています。一緒にいて、配慮しなければいけないこと、気を付けなければいけないことがたくさんあると感じました。ここでは、5つお話しします。
【1】トランスジェンダーと付き合って感じた配慮の必要性
FTM(Female to Male)いわゆる出生児に女性とされて生まれてきた男性。LGBTQでいうところのTのトランスジェンダーに当たります。
私はFTMの恋人がいますが、付き合う上で気を付けなければならないことがあると感じています。
と言っても、トランスジェンダーだからといって一括りにすることは難しく、人によって個人差があることです。あくまで私の体験談をもとに書いております。
【2】FtMと付き合う上でどんなことに注意する?
トランスジェンダーの中でも、FtMの人と付き合う場合にどのように注意した方が良いでしょうか。
(1)強い嫉妬心がある可能性
FTMの方の中には男性へのコンプレックスが強いことがあります。
男性のいる飲み会や親しい男性の友人などかなり嫉妬される恐れがあります。男性とお付き合いした経験のあるかたは、元カレの話題は禁句です。
男性と比べているわけではなくてもそう感じさせてしまうことがあります。
男性もいる飲み会などは不安にさせないよう帰る時間や何の飲み会なのか事前に説明しておくほうがいいでしょう。
(2)タチ・ネコの確認
あくまでも体は女性なので、お互いがタチなのかネコなのか確認しておきましょう。
一切触られたくないという方もいれば、一緒に気持ちよくなりたいと考えている人もいるためできるだけ事前に分かったほうが相手への配慮がしやすいです。
(3)グラデーションがあることを理解
FTMに限らず、どのセクシャリティにおいても言えることですがグラデーションがあることを理解しておきましょう。
一概にFTMと言っても手術をする方もいれば、体や戸籍は変えないという方もいます。
一番自分を表すのに近い表現がFTMというセクシャリティだったという場合もあり、決まった基準があるわけでも全員一緒なわけでもありません。相手の方がどんな認識なのか、どんな人なのかを知っておきましょう。
FTMに対してのイメージや固定概念で接してしまうと相手を傷つけてしまうことがあります。大切な人を一人の人間として大事にしてください。
(4)アウティングしない
アウティングとは秘密を暴露すること、今回は相手のセクシャルマイノリティについて了解を得ずに他者に言い広めることをさしています。無意識にしてしまうことがあるので気を付けましょう。
職場の人や友達から「彼氏とどうなの?結婚は?」などと質問されたときに、なかなか答えづらい思いをします。しかし、勝手に説明をすることはアウティングです。うまい言い訳を用意しておくことが大切です。
大切な友達や家族に恋人を紹介したいときは、まずは了承を得ましょう。了承を得て説明するときは一緒にアウティングのことも併せて説明するのが重要です。
(3)子供や将来について話し合う
グラデーションがある以上、戸籍を変えない場合は今現在の日本では結婚できません。また、手術をする意思がある場合もお金と時間がかかります。
真剣なお付き合いの場合、話し合っておくといいでしょう。手術の大変さやお金の問題、結婚する場合に時間がかかってしまう可能性があることや子供の問題などいろんな不安が出てきます。まずは自分で調べることが大切です。
どのくらいの費用が手術にかかるのか、果たして日本で養子はもらえるのか現実を調べてうえで話し合いをしましょう。将来を考えるのであれば相手だけではなく自分の問題であるという当事者意識を持っていきたいですね。
【3】まとめ
FTMの恋人と2年の付き合いの中で感じたことをまとめてみました。FTMの恋人ができた方や、好きになった人がFTMだった方にも是非読んでもらいたいです。
セクシャリティに関係なく恋人と幸せになるためには、いろんなことを学び相手を尊重することが大切なのだと感じております。
(寄稿)
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