カムアウトをするのには、様々な思いがあるのではないでしょうか。
拒絶してしまったらどうしよう……と思う前に、考えたいことをご紹介します。
【1】カミングアウトの内にある様々な思い…
自分の事を知って欲しい。LGBTである事を隠すのはもう疲れた。など、カムアウトには色んな想いが閉じ込められていますよね。
知って貰う事で交友を深める切っ掛けになったり、勿論良いこともあります。筆者は信頼を置ける友人と母にのみカムアウトをし、無事に拒絶されることも無く肩の荷を下ろすことが出来ました。
しかし同時に、カムアウトは相当のリスクを伴う行為でもあります。段々と関係が疎遠になってしまったり、嫌悪心を向けられてしまったり、もしくは当人の許可を得ずに性的指向や性自認などの秘密を第三者へ暴露するというアウティング行為をされてしまって、余計に関係に溝が入ってしまったり……。
それを懸念して「もし拒絶されてしまったら…」と考える人も少なくはないはずです。
【2】拒絶されたら怖い…そんなときに考えると良いこと4つ
カムアウトはとても勇気のいることです。
ですが、拒絶を考えてしまう人に、カムアウトを考える前に確かめて欲しいことをいくつかご紹介します。
(1)まずは相手の信頼性を見極める
口が固く、アウティングの危険性が無い事を第一に考えなければなりません。
これは日常から見極め、考える事が重要になってきます。
噂好きな人などにカムアウトする事は控えた方が無難ですね。
(2)カムアウトしたい相手が性的指向、性自認に対してどんな認識を持っているのか
少しずつ話題に挙げ、徐々に相手の反応を窺う。言ってしまえば愛の告白の前と何ら変わりありません。
まずはLGBTの存在を知っているか、どんな印象を持っているかを訊ねてみたり。
次いで自分の事や空想上の人物を例え話に挙げ、「こういう人ってどう思う?」と訊ねてみると良いでしょう。
個人的な意見ですが、所謂BL,GLが好きだったり理解がある人は抵抗無く話を聞いてくれる傾向がありますよ。勿論、相手の理解を保証するものではありませんので、話を切り込む時は慎重にいきましょうね。
(3)カムアウトする理由と伝えたい事を明確にする
曖昧な意思でカムアウトしても、相手がどうしたら良いか分からない…なんて事もよくあります。
勿論理由は「貴方に知って欲しかった」「隠し続けたくなかった」という簡単な理由でも構いませんし。「なぜ貴方に伝えるか」を明確にすると更に良いです。
「今まで通りに接して欲しい」「時々相談に乗って欲しい」など、伝えたい事も明確にすれば相手も受け止めやすくなることでしょう。
(4)本当にカムアウトをしたいと思っているか
カムアウトは“しなければならないこと”ではありません。
「あの人がやっているから」「するべきだと思うから」などという意見に振り回されず、見極めてみましょう。
自分の内にある思いを見つめ直してみてくださいね。
【3】まとめ
いかがでしたでしょうか?
セクシュアルマイノリティにとってカムアウトは所謂“転機”です。
カムアウトしてもしなくても、貴方の世界が明るくなることを筆者は祈っています。
(KEI/ライター)
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