16日、GENKINGさん(33)が、『Instagram』で自身のマイノリティについて心中を吐露しました。
【1】嫌ならみなきゃいいのに…
『Instagram』に上げられたピンク系の水着ショット。投稿欄では、自身のマイノリティと経験について、長く綴られていました。
「嫌ならみなきゃいいのに」というメッセージに始まり、これまでセクマイ関連で嫌な思いをしてきたらしいGENKINGさんは、嫌なコメントやDMをもらったことを受けて、コメント閉鎖やDMを返すのをやめることも検討したと語ります。
結局、みんなと唯一交流のできる場ということで、閉鎖には至らなかったようですが、GENKINGさんの身に何が起きていたのでしょうか……。
【2】オカマっていう言葉が嫌…その理由は?
一部のゲイやMtFの人に対して、「オカマ」ということがあります。自身もオカマと認識していて、それを売りにしている場合に、「オカマちゃん」と呼んでもさして問題にならないことが大半でしょう。
しかし、GENKINGさんは、「知らない人がオカマっていう言葉が嫌」と言及。「見た目がきもい」「ダサい」という言い分はまだ許せるものの、「好きでこう生まれたんじゃない」と説明しています。
この「オカマ」という発言は、なりたくてなったわけではない人に対して軽率に言って良い発言ではありません。GENKINGさんは、ものの例えとして「病気で苦しんでる人にキモいっていう!?」と心情を表現しています。
セクマイは病気ではないという主張もあると思われますが、あくまでGENKINGさん自身は、「自分が間違えて生まれたせいを病気だと思ってて、それを手術して治した感じ」「私は病気を手術で直すのと全く同じ」と、病気に似た感覚を抱いているようです。
【3】性で悩んでいる人はたくさんいる
セクマイには、生物学的に女性でも、自身を男性だと認識しているFtM、その逆のMtFがいます。それだけでなく、男性・女性どちらとも思えなかったり、あるいはどちらでもあると言ったような曖昧な感覚を持つXジェンダーもいます。
GENKINGさんが今回こう言った話をするに至ったのは、こう言った「性のことで悩んでいる人」が、みんなが想像以上にたくさんいると考えているからだそう。
「誰にも言えず結婚した人もいるし、怯えて悩んで自殺する人もいる」と考察しています。
【4】人生1度きり…自分の人生を大切にしよう
トランスジェンダーなど、「自分はこうではないはずなのに」と思っている人たちが多くいる中で、生まれ変わることができるのは当たり前の話ではありません。
例えば、親へのカミングアウトが難しい人、すでに恋人や結婚相手がいて関係性が壊れるのを恐れた人、費用面で苦戦している人、色々と考えた上で性転換をしないことを決めた人……様々に悩みを抱えているはずです。
GENKINGさんも当事者として、この“当たり前でないこと”を理解しているからこそ、生まれ変わった今、肩身がせまい思いをしたくないと話しています。
「たった1回の人生、今ある毎日に感謝しているし、やっと始まった沙奈(改名後の名前)の人生を大切に生きてるもん。小さい頃の私は、こんな水着着れるなんて思ってなかったもん」と、『Instagram』で投稿した写真の趣旨を投稿するとともに、「性に悩んでいる人は、こんな風に変われるんだと思って」「抱え込まず、誰かに話してね」と他のセクマイたちにエールを送っています。
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【5】まとめ
自分の性自認と、生物学的な性に乖離がある人は、本当に心から悩んでいます。
想像してください……。自分は明らかに女性であるのに、男性であるのに、変わりからは男性・女性扱いされ続けたらどうでしょうか?
想像でまかなえる部分もあるはずなので、自分の価値観の押し付けでセクマイを無闇に批判せず、見守れたら良いですね。
(Amy /ライター)
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