全人類が恋愛対象になりうるパンセクシャル。どうやら、どんな人を好きになるのか疑問に思う人もいるようです。
そこで、筆者の考えに基づき、パンセクシャルが好きになる人の特徴をピックアップしました。
【1】あらゆる性や性的趣向の人を愛するパンセクシャル
パンセクシュアル(全性愛者)とは「全て」のセクシュアリティ、つまりあらゆる性や性的指向の人を愛する人のことです。
一言で言うと「セクシュアリティ関係なく人を愛する」のがパンセクシュアルですが「じゃあどんな人が好きなの?」という疑問もあるかもしれません。
今回はパンセクシャルの筆者が「パンセクが好きになる人の特徴」をご紹介します。
主観的な部分もあるので一概には言えませんが、こう思っているパンセクもいるんだ、という気持ちで読んでいただけると嬉しいです。
【2】パンセクが好きになる人の特徴3つ
パンセクシャルはバイセクシャルと似ていると思う方も多いと思いますが、パンセクはあくまでもパンセクです。「バイ」という言葉では取りこぼしてしまう人々を含めた、「バイ」という言葉では表現できない、非「男女二元論(世の中には男と女しかいない)」の世界にいます。
いろんな人がいるよね、と思うからこそ「パン」なのです。いろんな人がいるからといって誰でも恋愛対象になるかといったらそれは別ですが、根っこの一つは「いろんな在り方がある」という思いです。パンセクはそんな価値観を持っているので、そんな価値観を共有してくれる人に親しみを持ちます。
もちろんその価値観を持っていれば、相手がパンセクじゃなくても大丈夫です。むしろ反対の価値観を持っている人を苦手とするのです。では、具体的な行動で例示すると、どんな人が好きなのかを挙げていきます。
(1)「男らしさ」「女らしさ」で自分を縛っていない
私はどんな男性がいてもどんな女性がいても、その人はその人だと思っているので、本人が意志に反して「男性・女性だからこうあらねばならない」と思い込んでいるのを見ると少し残念に思ってしまいます。
もちろん、どんな在り方もあることを前提とした上で、いわゆる「男らしい」「女らしい」とされているようなものを自発的に好んでいるのであれば、それは本人がそういう趣味だっただけですから、気にしません。
けれど、自分を「男らしさ」や「女らしさ」の型に押し込んでしまっているのであれば、その姿はあまり魅力的には見えません。その人が自分自身を自分自身として受け止められたらいいのにな、と思ってしまいます。
(2)ジェンダーロールを相手に押し付けない
自分に「男だから」「女だから」を当てはめて苦しんでいる人は、その人が自分で苦しんでいるだけなので本人の問題にすぎませんが、周りの人にもそれを押し付けている人は少し受け入れ難いです。
逆にジェンダーロールに囚われず人付き合いができる人には好感が持て、価値観が合いそうだと親近感が湧きます。
世界を性別で区分して動くのは便利なことも多いですが、その便利さを投げ打って「その人自身を見る」という多少面倒なことをして人付き合いができる人はとても魅力的です。
(3)既存の価値観に囚われず、差別をしない
「価値観」の問題はLGBTに関することや男女二元論に対する話だけではありません。「いろんな人がいるよね」という気持ちは、様々な文脈で言えることです
例えば、LGBTに関しては理解があって性の多様性を受け入れているのに、外国から来た人を外国人だという理由だけで差別するような人は、価値観に一貫性がなく不思議です。
だから、既存の価値観に囚われて偏見を持って人を見る人より、自分で考える力を持って様々なマイノリティのことを想える人が好きです。
もちろん、相手だって場面によってはマイノリティである場合もあるでしょう。知らないことがあって差別的な発言をしてしまっても謝れる、知ろうとする柔軟な気持ちがある、ということが大切なのです。
【3】まとめ
総括すると、「女性らしさ」「男性らしさ」や「女性であること」「男性であること」を求めない人を好む傾向があるように感じます。
あくまでも筆者の感覚に基づいた見解ですが、参考になれば幸いです。
(illy/ライター)
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