リスロマンティックとは、好きな相手と両思いになることを望まないセクシュアリティです。
このタイプの恋愛については、特に好かれると冷めるところが「素直じゃない」と言われがち。ですが、そうではないのです。
【1】リスロマは素直じゃないと言われるけれど…
リスロマは、素直になれないだけだと思われて、照れてるだけじゃないの?とか、好きなら好きって言えばいいじゃん!とか、そういったことを言われがちです。
確かに“普通”の感覚だとそうなるのでしょうが…。
というわけで今回は、リスロマンティックの私が、リスロマンティックと“素直になれない”人の違いについて考えていきます。
このセクシュアリティは様々なタイプの“両思いになりたくない”を含んでいるため、あくまで私の場合という一例であることをご了承下さい。
【2】リスロマと素直になれない人の違い
まず、“素直になれない”パターンについて。この場合、好きな相手に好意的な態度を取られると、恥ずかしくて受け入れられないことが多いと思います。
本当は嬉しいけど、だからこそ上手く返したり恋のチャンスとして活かせない。好きな相手を前にすると、恥ずかしくてどうして良いか分からなくなってしまう。好きだからこそ、好意を向けてくれて本当に嬉しいからこそ、“素直じゃない”態度を取ってしまうのです。
一方、リスロマンティックは、根本の感情が違います。好きな相手が自分に好意を向けた時点で、その人は“私の好きなあの人”じゃないんです。もしくは自分の好意を相手に悟られてしまったショックで、とっさに相手を遠ざけようとします。
リスロマンティックの“素直じゃない”ように見える態度は、素直に嫌悪している、あるいは抵抗している態度です。つまり、決して照れているのでも恥ずかしがっているのでもありません。ただ本心から「嫌だ」と伝えています。ある種の“素直な反応”として、私は好きな人を遠ざけます。
【3】まとめ
これが周囲に分かりにくいのは仕方ないというのが正直なところです。“素直じゃない”ままに本気で嫌がっているように見える人もいれば、照れているように見えて本当に抵抗している人もいます。
だからこそ、リスロマンティックであると本人が自覚している場合は、周囲が理解して踏み入れすぎないことが大切かもしれません。
今回私自身も自分の恋愛を振り返り、客観的に見るととても難解な行動を繰り返していたことに気付きました。“素直じゃない”と言われても仕方のない場面も数多くあります。
でもそれは、ごく“素直”に自分の気持ちに従った行動。片思いしているだけで満たされ、幸せな気分になれるのがリスロマンティックの恋愛。嬉しいかどうかは本人が決めることで、根本的な感情は本人にしか分からないのです。
(Shano編集部)
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