私はXジェンダーではなく、確実に体が女性で心が男性のトランスジェンダーです。
自分が感じている“心の性と体の性のちぐはぐさ”について回答します。
【1】確実にXジェンダーではない自分
私は心は男性・身体は女性のトランスジェンダーであり、Xジェンダーではありません。Xジェンダーとは、男性でもなく女性でもない、あるいは男性でもあり女性でもある…など男性・女性と性を決定しない人のことを言います。
私は手術を好まないトランスジェンダーなので、やはり容姿は「男の子っぽい女の子」です。どこか女性的要素が残っています。
ちなみに趣味でたまにウィッグをかぶって女性らしいファッションをして楽しんだりもしているので、「本当はXジェンダーなんじゃないのか?」と悩んだこともありますが、心は完全に男性であるため、やはり私はトランスジェンダーなんだと思っています。
【2】性が一致していないと感じる理由・感覚
トランスジェンダーやXジェンダーではない人にとって、“心と体の性”が一致していない感覚というのはイメージできないかもしれません。
(中には男性・女性どちらの生き方を望むかという解釈をする人もいますが、)多くの人は、気持ち的な問題ではなく、心から「一致していない」と思っているはずです。今回は、私の感覚で、一致していないと感じる理由や感覚をお話しします。
(1)女性扱いに違和感
容姿は「男の子っぽい女の子」で、どこか女性的要素が残っているとお話ししました。私は身長が低いので、様々な方から女性扱いされることが多いです。
もちろん、いちいち訂正したりしませんが、すごく違和感があります。私は背が低いので、特に背の高い方から「小さくてかわいいね」とお世辞をい言われることがよくあります。
女性らしくて良いという意味なのでしょうが、素直に喜べません。お世辞を言われるのは嬉しいですが、意味を深読みしてしまい、もやもやします。
(2)体型に違和感
生物学的に見て、女性の身体つきと男性の身体つきは異なりますよね。私は特に骨盤が広がっているので、女性的に見られがちで大変コンプレックスです。
バストは小さめなのでごまかし様があるのですが、骨盤に関してはどうもごまかせない…あからさまに女性的な体つきに違和感があります。
ですので、オーバーサイズのトップス等で、腰回りのシルエットが出ない様にファッションを工夫しています。
(3)「男・女」の性別提示に戸惑う
身分証を作ったり、アカウントを作ったり、アンケートに答えたりする際、性別を提示する必要がありますよね。「男・女」の二文字のどちらかに丸をつけなければならない場面があると思います。
あれがとてもつらい……。生物学的上は女性なので女性であると申し出ますが、やっぱり違うなあ…と感じます。
最近ではアカウント登録やアンケート等では男性女性の他に「その他」という項目が増えたりしていますよね。LGBTQへの配慮が嬉しいですね。
【3】まとめ
トランスジェンダーが普段、どんな違和感を持って生活しているのかが少しでも伝わったでしょうか。あくまでも私の場合なので、他の方は色々な悩みや違和感を持っているのかもしれません。
切っても切れないことなので、もう慣れてしまってはいますが、そういう場面に出会すと少しもやもやしてしまいます…。
(摂津美葉/ライター)
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