最近話題のジェンダーレスとはなんなのでしょうか。芸能人のりゅうちぇるさんはジェンダーレス男子として取材に応じたり、情報を発信しています。また、スキンケアに力を入れたMattさんやKemioさんも有名ですよね。
橋本環奈さんの後輩で“ジュノンボーイ”として話題になった井手上漠さんも、ジェンダーレス男子です。
どんな人をジェンダーレスというのか、また、自分はジェンダーレスっぽいのかどうかを知るための簡単診断テストを作成しました。
【1】性差をなくしていきたい!
そもそも、LGBTが理解されるようになってきた中で言われているジェンダーレスとはなんなのでしょうか。基本事項を確認しておきましょう。
(1)性差を無くそうという考え
ジェンダーレスとは元々「男性女性の性差をなくしていこう」という考え方のことです。そもそもジェンダーとは「社会的・文化的に形成された性別」であり、社会的な側面が強いものなのです。
社会に出れば、「男性らしく・女性らしく」を求められることが多いですよね。あまり可愛いものが好きじゃないけど女性らしさを求められて辛い…と感じたり。可愛いものを身につけたいけど、男性的じゃないと言われてしまったり。
男性女性という概念に囚われず、それぞれが自由に平等に行動・選択できるようになりたいですよね。
(2)ファッションが流行中
これをもとに流行り始めたのが「ジェンダーレスファッション」。男性的でもない、女性的でもない中性的なファッションのことです。
毎月オススメジェンダーレスファッションを紹介していますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
(3)女装や男装とは違う
ちなみに、女装家・オネエと呼ばれる人たちはジェンダーレスではないことがほとんどです。
簡単に言えば、心も体も男性だけど、女性の格好をして楽しんでいる人とたちのことを女装家と呼びます。オネエのくくりは大変広く、定義が難しいですが、女性言葉を使っている男性であったり、女装家の人たちと同じ様に女装を楽しんでいたり…等がオネエだと考えて頂ければと思います。
ちなみにゲイの人はオネエなのか? と思う方もいるかもしれませんが、そうとは限りません。むしろ女性言葉を使わないゲイの人は多いですから、ゲイ=オネエという考え方はしない様にしましょう。
【2】ジェンダーレスかどうかの診断テスト
「男性女性の性差をなくす」といっても、ジェンダーレスはどんな特徴があるのでしょうか。
簡単に特徴を紹介しますが、「多様性」をキーワードに自由に生きて好きな格好をしているため、全てのジェンダーレスの人がこの特徴に当てはまるわけではありませんが…よく見られるものをご紹介します。
(1)中世的なファッション
ジェンダーレスファッションという言葉が出てきている様に、1番の特徴はファッション(洋服)だと言えるでしょう。
男性が女性物の洋服を取り入れたり、女性が男性物の洋服を取り入れたりしているのが大きなポイントです。
ただ、「男装・女装」というくくりではなく、あくまで中性的である、男性的でもない女性的でもない格好になるのが特徴です。
(2)男女に関係なくメイクをする
今までは「メイクは女性だけがするもの」という印象が強かったですが、現在は若者を中心に、男性女性問わずメイクをしている人がたくさんいますね。自分自身を美しく魅せるためのツールとして、メイクを取り入れている人が増えてきています。
自身を磨くことは、ごく自然なことであると考えられます。最近ではメンズコスメが幅広く展開されてきており、CMでは資生堂から発売されたuno男性用BBクリームが、大々的に紹介されていました。
逆に、女性がガチムチを目指す…というのもある意味ジェンダーレスかもしれません。
(3)スキンケアを徹底する
メイクと同様、男性でもスキンケアに気を遣っている人が増えてきています。
身嗜みを整えることは、ジェンダーレスに関係なく重要なことですが、特に気にかけている傾向にあります。
肌が綺麗に整うことで、ニキビや肌荒れも改善され、清潔感も出て良い点ばかり。ジェンダーレス要素を取り入れたいけど悩んでいる人は、まずスキンケアから見直してみるのもいいかもしれませんね。
(4)ヘアスタイルが性や世間の目に囚われない
ファッションよりもよく見れられると言っても過言ではないヘアスタイル。前髪が目にかかるくらいの長さで、耳が隠れる程度の長さが中性的で好まれるそうです。
また女性のショートヘアや刈り上げるスタイル。男性のボブヘアなど、極端に異性のヘアスタイルを取り入れるのもおしゃれですよね。中には、派手なカラーリングを入れる人もいます。
最近ではジェンダーレスファッションが浸透してきているので、ジェンダーレスを表現してくれる美容師さんも多いです。
(5)恋愛指向・性的指向・性自認は様々
ジェンダーレスの人を見ていると、なんとなく男性・女性で括ることのできないXジェンダーの人などを想像するようになるかもしれません。
ですが、そもそもジェンダーレス「男性女性の性差をなくしていこう」という考え方なので、性的指向や恋愛指向、性自認のあり方はジェンダーレスには関係ありません。
ジェンダーレスといっても、同性愛者かもしれないし、異性愛者かもしれないし。はたまた、性自認がXジェンダーだったり、トランスジェンダーなのかもしれない…それについては言及されていないのです。
【3】ジェンダーレス男子・女子を公言している芸能人5人
能界やSNSで人気の人たちの中にも、ジェンダーレスな人が多いです。ここでは、一例としてジェンダーレスを公言している芸能人を5人ピックアップします。
(1)りゅうちぇるさん
個性的な洋服とメイクで大人気のりゅうちぇるさん。タレントやモデルとして、そして一時の父親としても有名ですね。
そんなちゅうちぇるさんは、恋愛対象は女性で性自認は男性のストレート。Instagram等では自身の可愛らしいファッションやメイクを発信し、時にはジェンダーレスについても言及しています。
自身の大好きな可愛いスタイルから、大人なファッションまで着こなすファッションリーダーと呼べる存在ですね。
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(2)中山咲月さん
中世的でミステリアスな印象から、「王子」「ジェンダーレス女子」と話題になった中山咲月さん。2011年にティーン誌「ピチレモン」で専属モデルとしてデビューしました。
中学時代はいわゆる「女の子らしさ」の表れるスカートであったり髪の毛の長さを好きになれず、悩んでいたそう。
そんな中、メンズライクファッションを着こなす韓国の女性モデルに衝撃を受け、彼女自身もメンズライクファッションに。彼女のInstagramはファッション中心で見ていて飽きません。ジェンダーレスファッションに興味のある方は参考にして見ても良いかも。
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(3)とまんさん
高校時代、モデル事務所にスカウトされ、2015年に音楽グループ「XOX(キスハグキス)」で活動したのち、現在は俳優としても活動中のとまんさん。
かなり美意識が高めで、普段から美容やメイクに手を抜かない徹底ぶり。
彼にとって男性がレディース物を身につけたり、メイクをしたり美容に手を抜かないのは、ごく自然な生活の一部であるという認識だそう。
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(4)こんどうようぢさん
高校時代、自身のブログでファッションコーディネートの投稿を始め、今では1日約60万アクセスを超えるこんどうようぢさん。
SNSの投稿を続けながら、モデル・タレントとして本格的に活動し始め、様々なイベント、ドラマ、バラエティに出演されていました。藤田富さんや大倉士門さんらとともに、「原宿系」の人気モデルとなりました。
ちなみに自身でネイルを施したり、軽いメイクで身なりを整えたりしているそうです。ネイルには自身のファンの愛称を入れるお茶目っぷり。
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(5)ゆうたろうさん
原宿のカリスマ店員で、役者・モデルとしても活動しているゆうたろうさん。
17歳の時に原宿で「マツコ会議」のスタッフに声をかけられ、それをきっかけに事務所に所属。のちに「行列のできる法律相談所」で芸能界デビューをはたしました。
自身のSNSでは、可愛らしいプリクラや、暖かい色のファッションを紹介したり、その一方で男らしいと言えるファッションも発信しています。今はかっこいいと言われる方が嬉しいのだとか。
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【4】まとめ
「男女の境界をなくす・区別しない」意味合いのジェンダーレス。大きな特徴や公言している芸能人を何人かご紹介しました。
これからジェンダーレスファッションをしてみたい、ジェンダーレスな存在を目指したいという方は是非参考にしてみてくださいね。
(摂津美葉/ライター)
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