結婚が幸せのゴールだと思っている人もいますが、そうではない人ももちろんいます。
理由は人それぞれですが、今回は個人的な意見をお話しさせていただきたいと思います。
【1】周囲は結婚・出産ラッシュ…でも、私はしない
わたしは20代になってから、結婚について尋ねられる機会が増えました。特に職場や親戚との集まりでは、結婚についてとやかく言われるのが常。
わたしが結婚しなくても、周りの友人・先輩や後輩はどんどん結婚していきます。InstagramやFacebookでは、結婚の報告を頻繁に目にします。婚約届を提出したときの写真、結婚式の写真、子どもの写真……。喜ばしいことです。
結婚すること自体は素敵なことです。わたしも友人の結婚報告を聞いたら、素直にお祝いの言葉を伝えます。嘘偽りない言葉です。でも、自分がしたいとは思いません。
わたしは異性も同性も恋愛対象です。相手さえいれば、ですが、しようと思えば結婚はできます。でも、しません。しようと思っていません。
【2】結婚願望ない理由3つ
結婚したくない人にも、いろいろな理由があると思います。わたしの場合、なぜ結婚したくないのかということをお伝えします。
(1)アイデンティティを否定する感覚
わたしは女性で、男性も女性も恋愛対象です。わたしはバイセクシャルだとは公言していません。パンセクシャルかもしれませんし、自分でも正直よくわかっていないのです。
男性と結婚したら、女性を好きになる自分は隠れて見えなくなるような、そんな感覚をぼんやりさみしく思っています。大げさに言うと、アイデンティティの一部を否定しているかのような感覚になります。
(2)バイセクシャルに対する誤解を肯定しそう
バイセクシャルには、ちょっとした誤解もあります。
「本当は同性愛者なのに、異性と結婚したいがためにバイセクシャルになる」「結婚したからといってバイセクシャルを辞めていない」こんな文言を目にしたことがあります。
そもそも自分のセクシュアリティは認識するものであって、自分で意識してなったり、辞めたりするものでもありません。おそらく「辞めていない」という表現は恋愛よりも性愛の部分に光が当たっていて、バイセクシャル=ふしだら?という誤解もはらんでいると思います。
考えすぎかもしれませんが、結婚をすればこの誤解を肯定してしまうかも? という不安もあります。
(3)単に姓を変えたくない
日本では夫婦別姓が認められていません。姓を変更するのは主に女性側です。免許証やパスポート、銀行など、身の回りの様々な名前を変更していく必要があります。変更には金銭的な負担も生じます。
女性が姓を変更しなければ、男性が変更することになります。変更の手間自体は消えていません。
夫婦どちらかが苗字を変えるということは、大きな出来事です。変えたくなくても大変な思いをして変えなければいけないというのは、どうかしていると思います。こういった点を考えると、結婚するのは面倒だな、というのが正直な気持ちです。
【3】まとめ
今は結婚の必要性を感じておらず、願望もありません。でも、結婚したい人はすればいいと思います。
わたしはこの考え方を特に変わった考え方だとは思っていませんが、結婚が幸せのゴールだと思っている人からしてみるとおかしく映るようです。
誰もが自分の好きなように生きられる世界が実現するといいなと思います。
(オーノサエ/ライター)
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