Toby Fox氏が制作したインディーズゲーム、「UNDERTALE」という作品をご存知でしょうか。
「誰も死ななくていいやさしいRPG」をキャッチコピーとし、魅力的なキャラクターと音楽で日本でもかなりの知名度を有したゲームです。
作品をプレイした方は「そういえばそうだった」と思い出していただけると思うのですがこのゲーム、LBGT関係のキャラクターが存在していたりするんですよね。
今回はそうした面からこの作品についてお話しようと思います。
【1】そもそもどんなゲーム?
地上で暮らす人間と地下で暮らすモンスターが存在する世界で、プレイヤーは「地下に落ちた人間の子ども」を操作します。
そして、その行動によってストーリーは変わっていき、場合によってはエンディングにも影響します。
ちょっとしたパズル要素や寄り道要素もありますし、PCだけでなくSwitchやPS4など様々なゲーム機に移植されてもいるので、ゲームそのものに不慣れな人でも楽しめると思いますよ。
【2】性別が分からないキャラクターの存在
さて、このゲームの面白い所のひとつは性別が分からないキャラクターが多く存在しているということでしょうか。しかもそれが主要キャラクターではない、所謂モブキャラ枠だけではないのです。
何しろ、プレイヤーが操作する「地下の世界に落ちた人間の子ども」の性別すら分からないのですから。
その影響かファンアートを描く方々にも様々な人がおり、性別をどちらかに予想して描く人もいれば性別を分からないままとして描く人もいます。そしてゲームの中で性別不明のキャラクターの性別に一切触れられていないので、「どちらもアリ」となるんですよね。
【3】同性愛カップルの存在と周囲
ゲームを進めていると、進め方によってはレズビアンカップル成立の場面やゲイカップル成立の場面に出くわすことがあります。
実際ゲームをしていた時にはセクシャルマイノリティ当事者の筆者でも「いきなり!? 今!?」と唐突に出てきたそのシーンに驚いたのですが、逆に隠し事のように出てこないのでただ驚いただけで終わるんですよね。同性カップルが出来た、というよりも他の要素もあるのでただただ驚いて、後は何となく受け入れているんです。
その周囲のキャラクター達も彼ら彼女らが同性同士であるということを気にすることはなく、ごく普通のこととして受け入れています。この、「ごく普通のこと」としてゲーム内だけでなくプレイヤー側にも感じさせてくれるのも魅力のひとつだと思うのです。
【4】まとめ
現実でも同性婚や多様性が認められつつある世の中ですが、今までの固定観念を緩めるもののひとつに創作物やサブカルチャーというものが存在しているような気もします。
作品本来が伝えたいことの中に含まれていてもいなくても、そうした「何か」に出会えると嬉しいですね。
(Shano編集部)
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