役所に届けに行くのが不安? 法律婚と事実婚の違いを押さえよう

役所に届けに行くのが不安? 法律婚と事実婚の違いを押さえよう

最近、事実婚をする人が増えてきました。外出自粛をする中で、オンライン化が進められているとはいえ「とりあえず法律婚ではなく事実婚をしておきたい」と思う人や「事実婚という選択肢もあるのではないか」と考え始めた人もいることでしょう。

一度、メリットやデメリットを含め、法律婚と事実婚の違いを押さえてから、検討すると良いかもしれません。

【1】事実婚とは?

法律婚と事実婚というのをご存知でしょうか?まず法律婚というのは法で認められている結婚のことです。言うのであれば戸籍上結婚をしている二人ということになります。一般的な結婚は法律婚ということになります。

役所などに結婚をしますという婚姻届を出すことで、結婚をすることができるようになります。一方で事実婚というのはお互いが結婚をするという形を取るものの、役所に結婚届を出さない人たちのことを言います。

法律的には結婚をしていませんが、夫婦という形を取ることができるのが事実婚です。役所に提出をしなくても夫婦という形を取ることができるのが事実婚で、一般的な結婚を法律婚という覚え方で良いでしょう。

【2】法律婚とは違い事実婚では得られないこと・事実婚のメリット

法律婚というのは戸籍上、夫婦になるので苗字が変わりますよね。よく旦那さんの苗字にする奥さんが多いようにも思えます。一方で事実婚では、役所に提出をしていないので、苗字を変えることができない状態です。

じゃあ家庭という形を残せないのかというとそうではありません。事実婚の場合は書類提出をすることで、法律婚と同じく住民票などの家族構成を一緒にすることができます。

ですが名前は違う形になるので注意が必要です。事実婚をしていても、法律婚と同じく夫婦として見られるというのは一番の特徴ですが、税金などの配偶者の控除などは使えない状態です。あくまで税金などは家族としてではなく、別として見られるのがデメリットにもなるのではないかと思います。

また相続人になれないということも特徴の1つです。相続人というのは遺産などを受け継ぐ人のことですが、その相続人になれないというのが事実婚の特徴でもあります。他にも事実婚と法律婚の違いというのはたくさんありますが、一般的に法での結婚をしていないという状態なので、その法に関わるようなことに関しては事実婚ではできないと考えるといいかもしれません。

逆に、事実婚は「お互いに自立した存在」となります。子供のこと等はよく話し合っておくべきですが、離婚しても財産分与が発生しないため、高所得同士の婚姻の場合、働いたお金は完全に自分のものという点でメリットがあると感じる人もいます。夫婦の共有財布も、それぞれの生活費は自分で賄うのか、所定の金額を共有財布に入れるのかなど、夫婦で話し合う自由度が高くなります。

【3】まとめ

結婚と聞くと役所に届を出す法律婚をイメージする人も多いですが、一方で事実婚として生活をしている夫婦も多いです。

お互いがどういう状態なのか、法の上で結婚をしたいのか、今はまだ違うけれど事実婚として最初は結婚をしたいのか、や事実婚でいいのかなどお互いが考えてからどちらかを決めるといいでしょう。

事実婚は法律で縛られないため、良くも悪くも自己責任になります。事実婚を選択する場合には慎重に考えておいた方が良いです。

(MAGI/ライター)

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