帝国ホテルは、毎月テーマを決めてアフタヌーンティー(アフターヌーンティー)を開催。お値段はテーマによって異なりますが、約5,000円です。
おおよそ相場くらいと思われますが、さすが帝国ホテルと言えるサービスと味を提供しています。早速、レビューしていきます!
【1】まず予約が大変?
杉本レイが伺ったのは、開業130周年記念企画の「英国フェア」。「アガサクリスティーの世界を味わう 英国アフタヌーンティー」がテーマでした。料金は5,100円(税込・サービス料別)と言うもの。(※11月08日現在はスヌーピーが開催されています)
13,000円支払えば、9月14日(月)、28日(月)、10月12日(月)、26日(月)の4日間限定で、「パドラーアフタヌーンティー」という本職の執事さんが紅茶を注いでくれるサービスと130年記念特別ギフトがついたサービスを受けることができます。
杉本レイは、電話予約開始時間ぴったりに電話しましたが、全然繋がらず……。電話が殺到してしまっているようです。
2名以上での参加が条件となっていたので、友達も連れて行く予定で、彼女にも電話をお願いしていましたが、ダメだったようです。30分後、電話が繋がったのは友達の方。「もう一杯です」とのことで、「パドラーアフタヌーンティー」は断念しました。
このあとすぐに、「パドラアフタヌーンティー」を断念した人たちが通常のサービスを予約するに違いないと思い、すぐに予約。もうすでにほとんどの日程・時間が埋まっていて、空いている日に合わせて行くようでした。
130年企画、なおかつ人気テーマということもあると思いますが、さすが帝国ホテル……。あまりの殺到ぶりに驚きました。アフタヌーンティーを楽しむ際には、早めに予約した方が安心かもしれませんね。
【2】洗練されたサービス…紅茶のクオリティがすごい!
ホテルの会場へ向かうと、入り口にはアガサクリスティーの年表がありました。
その隣には、ショーケースに書籍など関連のコレクションが続々……。早めについてしまった人も、じっくりと見てアガサクリスティーの世界をおさらいしながら待てるかもしれません。
一杯目は、「ウェルカムティーがございますが、いかがでしょうか?」との提案で、インペリアルブレンドティーをもらうことに。癖のない味で、一気に紅茶欲を掻き立てられます。
続いて、今回のイベントに向けて特別に用意されたという紅茶を、食事を楽しみつつ順次楽しんでいきます。紅茶はたくさん用意されていましたが、この時はオリジナルブレンドが4種類でした。ちなみに、ラプサスーチョンは、アガサクリスティーが執筆中に好んで飲んだとされる紅茶です。
- ラプサスーチョン
製茶の火入れに松を用いるため、茶葉に燻された松の香りが付着。スモーキーな香りとかすかな渋みを持つ日本茶。
- ミカド
ダージリン、アッサム、セイロンに加え、英国コーンウォール地方の農園で栽培されたさ爽やかで繊細な風味を持つ「英国産」茶葉を特別にブレンド。
- カメリアズウェルカムティー
甘いアプリコットと上品なジャスミンとが出会った魅惑的なお茶。緑茶と白茶に体を温めるショウガもブレンド。
- バラのなごみのお茶〜スージングローズ〜
バラの蕾に、体を温めるスパイシーなショウガと甘いリコリスが絶妙にブレンドされたお茶。
ラプサスーチョンのみ、香りが強いため別のティーカップが用意されました。燻した匂いがふわっと広がり、味はかなり深め。燻製などが好きな人と苦手な人とで分かれそうな印象を受けました。
続いてミカドが安定したお味。カメリアズウェルカムティーは色が薄め、味も落ち着いた感じで濃いめの味の物を食べるのによさそうな風味でした。
スージングローズはショウガが強めなので、デザートで口が甘くなった時などにいいかもしれません。後半、ショウガがたまりすぎてちょっと辛くて苦戦…軽く混ぜればよかったと反省。
どの紅茶も、選りすぐりの茶葉を使っていると伺える素敵な香りと、配合にこだわったことがわかる素晴らしい味で、紅茶を楽しむためにアフタヌーンティーに行く人たちを満足させる一品だと感じました。(本来、アフタヌーンティーはお茶を楽しむところですが、スイーツメインになっているところもありますしね)
おかわりの際には、ホテルマンの方が仕事をしつつ時折そばで待機してくれるので、手をちょっと上げて呼び止めるだけで来てくれます。
当日は曇っていて少し残念ですが、外の眺めも最高ですよ。予約時に、窓確約(別料金)でお願いすることもできます。かなり前持った予約だと、天気の予想は難しいかもしれませんね……。
【3】食事も全て安定した味で美味しすぎる!
料理は、たいていの店は得意な料理と苦手な料理があると思います。しかし、帝国ホテルの食事はどれも一級品。どれも安定した味でいわゆる“ハズレ”というものがないと感じています。
こちらがスタンドに乗っていた食事です。全てアガサクリスティーになぞらえたもので、下段はミント香るラムの煮込み、ロブスターのグリーンサラダ、キッパーズのフィッシュケーキ。ラムは臭みがそれなりにあるので、好き嫌いが分かれるかもしれませんね。
中段は、マッシュポテトと牛ひき肉のキッシュ、キュウリとチーズのサンドイッチ、プレーン・レーズンコーン。全て、文句なしの素晴らしい味です……。写真だと結構、慎ましやかに見えますが、杉本レイは結構お腹いっぱいになりました。
デザートのタイミングでスタンドが下げられ、温かいスコーンが用意されます。いちごジャムとバター、はちみつそれぞれをつけて楽しみました。
下段のスイーツは、キャラウェイ シード ケーキ、トライフル、メレンゲ。メレンゲには、ピスタチオとカカオニブの2種類がトッピングされていました。
評価
場所 ★★★☆☆
サービス ★★★★★
紅茶 ★★★★★
食事 ★★★★★
※評価はあくまで筆者の主観です。
店舗情報
帝国ホテル 本館 17 階「インペリアルラウンジ アクア」 〒100-8558 東京都千代田区内幸町1-1-1
営業時間:月〜日 12時〜18時(ラストオーダー)
【4】まとめ
贅沢すぎるスイーツをちびちび食べながら、3時間という時間を過ごしました。
美味しい本格的な紅茶・料理をリーズナブルに楽しみたいのであれば、帝国ホテルはかなりオススメです。
所有している場所で行なっているからこそ、提供できるサービスなのかも?
(杉本レイ/ライター)
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