「足立区は滅びる」発言炎上から登場した #足立区短歌

「足立区は滅びる」発言炎上から登場した #足立区短歌

先日、足立区議員の方が「LGBTばかりになると足立区は滅びる」という発言をし、ネットで大炎上しておりました。加えて、撤回と謝罪があったものの、それ以前は発言は取り消さない意思が報じられていました。

恐らくこれは「LGBTのことを知らない」ことに加えて「最近になってLGBTへの配慮が急に増えたように見える」ということから来ているのではないかと思います。

とっくに価値観をアップデートした人達からすれば何とも的外れなお話ですが、その一方で少し面白いものが出てきました。

【1】「足立区短歌」というハッシュタグの登場

140文字という制限を上手く使いこなして大喜利のようなことを行う辺り、日本文化に馴染んだ人々(日本人かだとか、生まれがどうこうではなく、感覚的な枠です)はTwitterを面白おかしく使っているなあと思います。

今回もあれこれと様々な方面が沸いているところで、唐突に「足立区短歌」というハッシュタグが登場したのです。

そこにあるのは様々な景色の浮かぶ今回の騒動を題材にしたものであり、そのオシャレさに「すごいなあ」とただただ感心するばかりでした。

【2】「足立区短歌」の本質

さて、足立区短歌を幾つか目にした方は何となく気付いていただけると思うのですが……。

本質とまでは言い切れるか自信が無いとはいえ、「LGBTぐらいで滅ばない」「それくらいで滅びるならその地区が滅んだ方が余程いい」というような感情が根本に流れていると思います。

作品によっては幾つか元ネタが分からないとピンと来ないものもあるとはいえ、特に何かしらの創作をしている方々はそうしたもので何かが滅びる直接の原因になることは無いというのを知っていらっしゃるのですよね。

だいたい、明治時代までは同性同士との肉体関係も日常の中にあった国ですから、滅びるとしたらとっくに滅んでいておかしくないのですけれども。

【3】「足立区は滅びる」のか?

とはいえ、原因が的外れだとしてその議員さんが自分の住む区について心配していたのは事実でしょう。

本来ならば複数の問題が混ざり合っており、それをひとつひとつ対処していかないと問題は解決しないのですが、分かりやすい敵が欲しくてよく分からないままに「自分にとって」よく分からない存在であるLGBTを挙げたのだと思います。

実際少子化や高齢化など、区に限らず国全体の問題として様々なものがあるのですが……そうしたものはだいぶ前から問題としてあったものですから、寧ろLGBTの話題を出す方が「後」とも言えますね。

どうせならどんな人でも住みやすく、尚且つ子育てがしやすい場所作りを考えた方がセクシャルマイノリティ以外の人々にとっても住みやすい土地になるのではないでしょうか。

【4】まとめ

今回の発言に関して、嫌な気持ちになった方も多いと思います。とはいえ、これは同時に政治に関わる役職の人でさえ理解度に差があるということを私達に示してくれました。

日常で出会う人の中にも理解度に差があるものですし、理解度の高そうな分野の方々でも誤解をしていたり受け入れることが出来ていなかったりと稀にとんでもない理論を持ってくる人もいます。そうかと思えば、全然違う所で理解されていたり受け入れられていたりと人間社会は不思議ですね。

また、これはシンプルな理由ですが今回お話した「足立区短歌」のタグがついた作品はなかなかに力作揃いですので、興味のある方は是非見てください。気分転換にいいですよ。

(シキ/ライター)

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