“恋愛”の仕方がちょっと特徴的な私は、両思いになることを求めない恋をするリスロマンティック。結婚はどうするんでしょう?家庭を持たない人生だけが、将来の選択肢になるんでしょうか?私の考えをお話しします。
【1】家族の形と恋愛の関係・リスロマの結婚事情
結論から言うと、個人によると思います。というのも、人間関係に何を求めるかはほかの人達とまったく同じ、人それぞれだから。結婚して子どもがほしいのか、安心感がほしいのか、愛情を育みたいのか…はたまたお金?
人間関係において一つの究極の形である“家族”は、恋愛関係と必ずしも直結するとは限りません。愛情がどこに、どんな形で生まれるのかは、関係の数だけ色々なパターンがあるでしょう。
リスロマンティックの場合に注目すると、その特徴から恋人を作れないのではと思われがちですが、恋人がいる人もいます。かくいう私も恋人がいたことがあるんです。
あくまで恋愛の仕方に違いがあるだけで、親しい関係から感じる温もりを求めて人間関係を築くというのはよくあること。友達、恋人、それぞれの関係性が持つ良さがあり、それは同じ名前を持っていても、捉え方や楽しみ方は人によって異なります。
私の場合は元々親しかった友人が、私のことを理解した上で求めた関係として恋人となっていました。だからほとんど友人としての付き合いと変わらず、双方にとって心地よくやっていけたのです。運が良かったと言われるとその通りかもしれません。
これはあくまで一例になりますが、どんな状況が幸福であるかはお互いにしか分からないのでしょう。恋人という関係性には共通した“条件”のようなものはなく、柔軟に捉えて良いものだと思っています。
【2】リスロマンティックにおける結婚の位置付け
私は結婚願望そのものは持っていると自覚しています。一人暮らしをしていると特に、生活において人との強い繋がりがほしいと感じることがあるからです。また兄弟がいないこともあり、将来的に家族がいなくなることへの漠然とした不安感があります。つまり私は結婚に対して“安心感”と“精神的な安定”を求めていると言えるでしょう。
燃え上がるような恋は常に片思いが最高に幸せですから、それとは別に穏やかな関係を続けていける相手がいれば、その人と結婚したいと思うかもしれません。私にとって結婚はそういう位置付けにあるものなのです。
優先順位が低いとか忌避感があるというのではなく、「結婚したい」の前段階に恋愛感情が介在しない可能性が高いと言えば良いでしょうか。いわゆる「大好きな人とずっと一緒にいたいから」というのとは、少し違うかもしれませんね。結婚は経験していないので、こればかりはやってみないと分からないものだと思いますが……。リスロマにおける結婚の位置付けは、動機などが異なれど、こういう形になることが多いと思います。
【3】まとめ
リスロマンティックの場合と言うには少し限定的なパターンをお話ししました。あくまで私の場合なので、参考程度にとどめていただきたいと思います。しかし、リスロマンティックの中でも当事者の数だけ考え方が違うというのは事実です。
相手のことはもちろん、自分自身の意思を理解し受け入れることが出来てはじめて、良い人間関係は築いていけるのではないでしょうか。それはどんな形の関係、どんな相手とのコミュニケーションにおいても大切なことです。
また、結婚の形が多様なのは、セクシュアリティや恋愛傾向を抜きにしても同じことです。先に挙げているように、家族を作ることのメリットは多様だからです。ライフスタイルに応じて衣食住を選ぶように、結婚の仕方=築く家庭のあり方も本人の意思で選べるからこそ、たくさんの幸せが生まれるのではないでしょうか。
(Shano編集部)
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