「百合の間に挟まってはならない」は様々なものに当て嵌まるのでは?

「百合の間に挟まってはならない」と聞いて、「何だこの言葉は」「どういう意味だ」と思われる方が多いかもしれませんね。ひとつ箸休めの感覚でオタクの一定数に伝わる言葉を使って説明します。

【1】「レズビアンカップルに関わろうとする男」という存在

友人知人にレズビアンがいると、耳にすることがあるのが自分達に下心の塊で寄ってくる男性がいるという話です。

これも別に男性全体のお話ではないのでしょうし、一部の「同性だけじゃ面白くないよ、異性も知らなきゃ」というような思考の方がやらかしているのでしょう。

ゲイカップルにも似たような意味合いやもしくは他の自分の利益(例えば同性に対するマウント取り)の為にと寄ってくる女性もいると思いますし。

ただ、理由はなんにせよ当事者からすれば迷惑なお話ですよね。感覚としてでも、どうにかしてその迷惑さが伝わらないものでしょうか。

【2】百合の間に挟まろうとしてはならない

では、ここでタイトルの言葉が出てきます。ある程度サブカルを嗜んでいる方はご存知かもしれませんが、この「百合」というのは女性同士の恋愛関係を扱う作品であったりジャンルのことを指します。

何故百合と呼ばれているのかに関しては、「薔薇族」(ゲイの方々のために初めて作られた雑誌)からの連想等の由来が言われています。

そして、その百合作品を楽しむ男性の方が言うのが、「百合の間に男が挟まってはならない」なんですよね。登場する女性キャラクター達で世界が作られているのだから、そこに男である自分達が関わろうとしてはならないという意味なんです。

因みに、これと逆の心理がBL作品を嗜む女性にもあるようで、なかなか興味深いものです。

【3】カップルの関係に混ざるのがそもそも変?

さて、ここまで来ると考えてしまうのは「そもそも愛し合っている者同士に割って入ろうとするのがおかしいのでは」となります。

例えば、男女のカップルに対して「自分もその関係に混ぜて欲しい」と言う人はいませんよね。いたとしたら余程の大物です。色々な意味で。つまり、それを同性のカップルに対してならOKと考えるのもおかしいですよね。恋愛感情というか強い結びつきがあるのは変わらないのですから。

そうして考えれば、異性愛者でも同性愛者でもどれにも当て嵌まらない場合でも、その他様々なカップルがいらっしゃいますから結果的に「どのカップルにもちょっかいを出そうとしてはならない」のではないでしょうか。

【4】まとめ

非常に突拍子もない所から突拍子もないお話をしてしまいましたが、実際レズビアンの方やゲイの方が抱える厄介事として「変な関わり方をしようとされる」というものがあるのも事実です。

自分の感覚というものも大切ではありますが、それを誰かにそのままぶつけるわけにはいきませんよね。少し不思議な言葉を引っ張ってきましたが、これは案外一歩引いて物事を考えるのにはいい言葉なのかもしれないと思いましたので引っ張ってきました。

(シキ/ライター)

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