アセクシャルの私にも「推し感情」はある…気づかず付き合う失敗談も

アセクシャルの私にも「推し感情」はある…気づかず付き合う失敗談も

私はアセクシャルを自認しています。恋愛感情だと思っていたものは、推し感情でした。

それに気が付いたきっかけや、どういうことになるのか、それで困ることなど、詳しくお話しします。

【1】推し感情だと気が付いたとき

いつも好き=推し感情でした。恋愛とは、どうやら違うらしいです。

高校生のとき「この人、すごく好き!!!」と思って、3回も告白しました。すべて玉砕したけれど……。そのとき、周りの友達に聞いてみると「それって推しじゃない?」と言わました。

これが自分の恋愛感情が推し感情だったと気が付いたときです。驚きと共に納得でした。

【2】アセクシャルの抱く「推し感情」

私の推し感情の最終形態は「推しが生きて、美味しいご飯を食べて、できるだけ長生きしてくれ……」になっています。そのため、彼氏にも似たような気持ちを持っているのです。

「私だけを見て!!!」と思ったことがありません。だから、別れるときもあっさりしたものです。「別れよう」「うん、いいよ」これで終わり。相手の方が執着して、復縁を迫ってきたりします。

その頃には私は違う推しを見つけて満足しています。そんな状況なので、きっと「恋愛」ではなく「推しを応援する気持ち」でお付き合いをしてしまっていたのでしょう。

【3】付き合ったら、どんな風になるのか

通りで、今まで付き合ってもアッサリしすぎていると、よく言われた。芸能人がメルマガやTwitter更新しないことで、連絡が来ないのは慣れてますからね。

連絡が来ない間は「仕事をしてるんだろうな~」と思って、そのときの気分に合った趣味を始めています。

私は多趣味で、ひとりでも趣味や旅行を楽しめるタイプなんです。フェスの遠征もひとりで言って、現地にいるSNS友達と見たいバントが被ったら一緒に行く、ぐらいの人との交流がちょうどいいのです。

与えられたコンテンツで楽しむのは、大変、慣れております。だって、推しですから。

【4】異性と付き合って困ること

困るのは相手が毎日連絡したくて、束縛してくるタイプだったとき。同じように精神的に自立しているような、お互いの欠点を補えるような人と付き合えば解決すると思います。

でも、そういう相手は出会いの場に出向きません。私も相手も人に話しかけないので、出会うことすら難しいのです。

そもそも推し感情を抱くアセクシャルなら、恋愛として付き合う必要すらないのでしょうね。

【5】まとめ

推しの感情があったり、恋愛感情がなくてもうまくパートナーと付き合ったり…人によってさまざまだと思います。

今回は私のようなアセクシャルにも推し感情があることに、気が付いた過程について書きました。

デミセクシャルだと、「芸能人に惹かれない(推しがない)」とかよく言われますよね。でも、実際のところどうなんでしょうね。

もしかしたら、セクシャルマイノリティと言われない人たちも、推しがいる人もいれば推しがいない人がいるように、個人差なのかもしれません。芸能人にガチ恋しないという違いなのかもしれません。

恋愛感情はなくても、私と同じように推し感情はあると悩んでいる人に届くと嬉しいです。

(杉本しほ/ライター)

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