パンセクシャルは「好きになる相手の性・セクシャリティを特に気にしない」という性的指向ですが、つまり「誰でも好きになる可能性がある」ということ。たとえば異性愛者の男性なら恋愛対象は女性なので、付き合ったときに彼が自分以外の女性と仲良くしていたら不安になったり嫉妬することもあるでしょう。
しかし、パンセクシャルと付き合ったら?
どんな人でも好きになる可能性があるのに、「誰にも会わないで」なんて言えないし……という疑問を持っている方もいると思います。
そこで、今回はパンセクシャルの筆者がそんな疑問にお答えします。
【1】パンセクにありがち…「誰に嫉妬したらいいの?」への回答
「誰に嫉妬したらいいの?」という質問に対する答えは「嫉妬はしないに限る」です。
パンセクシャルはどんな人でも好きになる可能性があるので、究極的には嫉妬する対象はその人を取り巻く人全員になってしまいます。けれどそんなの無意味ですし、好きな人を自分以外の人から遠ざけるのは無理でしょう。
とは言っても、もしあなたが異性愛者なら、相手がパンセクシャルだとしても異性と仲良くしているのを見てモヤモヤしてしまうかもしれません。
しかし、パンセクシャル側からしてみれば、異性と仲良くしているときだけ嫉妬されて、それ以外の人と仲良くしているときは嫉妬されないというのはおかしな話。心でわからなくても頭で少しずつわかっていけば、嫉妬をしても仕方ない、相手を信じようという気持ちの切り替えができるようになる場合もあります。
ヘテロ×パンセクで悩んでいる人は気長に自分の気持ちと付き合うことが大切かもしれないですね。
【2】パンセクができる気遣いは?
パンセクシャルは全人類が恋愛対象になりうるといっても良いので、「誰に嫉妬すればいいの?」という問題も起こり得ます。
そこで、自分の経験に基づいて、嫉妬にまつわるお話を致します。あくまでも私個人のスタイルなのでパンセクシャルだとこういう人もいるんだなーと思ってもらえると嬉しいです。
(1)「飲み会に行ってきます」報告はする?
嫉妬が無効となると、「恋人が飲み会に行くなんて不安……!」という気持ちも無効になります。
「そこには異性もいるの?」という心配が無意味だからです。だから、相手の行動をどれだけ把握するかは、当人同士で決めることでしょう。
「飲み会くらいでいちいち報告しない」というカップルも、「何の変哲も無い飲み会でも教えて欲しい」というカップルもいます。
しかし、異性愛者同士のカップルとは感覚が違うのは確かかもしれません。
(2)「〇〇(恋人以外の人)かわいい、カッコいい〜」という話
「◯◯(恋人以外の人)かわいい、カッコいい〜」とパンセクシャルの恋人から言われたらどう受け取ればいいんだろう?という疑問もあるかもしれません。
たとえば街を一緒に歩いていて、「今すれ違った人、かわいい/カッコいい〜」みたいな話はよくしますが、対象となった人の性別(仮定)や言った人のセクシャリティによってその言葉の意味合いは変わる場合もありますよね。
私が異性愛者と関係を築くときは、ズバリ、異性のときだけ言わないよう気をつけています。いくら私がパンセクシャルだと言っていても、やっぱり相手は相手の感覚で私の言葉を受け取りがちです。
女性の私が「今の女性素敵だったなー」と言うのと「今の男性素敵だったなー」と言うのでは、相手(ここでは異性愛者)が受け取るときに全然違うものとして受け止められるので、無駄に相手を不安にさせないためにそうしています。
私の感覚からしてみたらどっちも同じなのですが……。同性愛者と関係を築くときも同じで、相手の感覚に合わせて言葉に気をつけます。
【3】まとめ
パンセクシャルと付き合う上で大切なのは信頼です。
相手の周りにいる人を見て「浮気されるとしたらどの人……!?」と疑心暗鬼になるよりも、嫉妬することを諦めて相手を見つめることが重要だと思います。
(illy/ライター)
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