ゲイの専門用語は、他のセクシャルマイノリティと比べてもバリエーションに富んでいます。
そんな世界の一端に触れていきましょう。
【1】ゲイ用語は奥が深い!
「ゲイの専門用語」と聞かれて、皆さんは何かぱっと思いつくものがあるでしょうか。恐らく、そう多くはないと思われます。
「じゃあ、ゲイの専門用語って何があるの?」となると思うので、ここでは具体的な用語をいくつか紹介していきたいと思います。
もちろん、これらはあくまで私の思いつく用語であって、他にももっとたくさんの用語があると思うので、皆さんも興味があるようであれば、いろいろ調べてみてくださいね!
【2】頻出用語…ネコタチ系以外にもたくさんあるゲイ語録
ネコ、タチといった用語は聞き馴染みがある人も多いと思われます。
そこで、あえてそれ以外の頻出用語をご紹介します。
(1)デブ専
「デブを専門とするゲイ」の意です。
自分の体格がどのようなものであるかに関わらず、太った人を特に好んでいるゲイの人を指すことが多意ですね。
新宿二丁目のクラブでは「デブ専ナイト」と言って、太ったゲイのパフォーマーたちと、このような人たちを好むゲイが集まるイベントが開催されることもあります。
(2)フケ専
「高齢の人を専門とするゲイ」の意です。
自分の年齢が大きい小さいに関わらず、年齢が大きい人を特に好んでいるゲイの人を指すことが多いです。
私自身、ほとんど目にすることはないですが、ゲイの出会い系アプリを開くと、20代前半の男の子のプロフィールに「60代のパートナーを探しています」と書かれていることがたまにあります。
若い子好きのゲイが多いからこそ、区別されるのでしょう。
(3)(有)もしくは(蟻)
主にネットで使われるので、正確な読み方は不明ですが、筆者は「あり/かっこあり」と読んでいます。これは、「恋人やパートナーがいる」の意。
私が初めてこの言葉に出会ったのは、ゲイの『Twitter』アカウントを見ていたときのこと。最初、その意味はわからなかったものの、他のツイッターアカウントにも同じような表記があることに気づき、のちに「彼氏持ち」の意味であることを知ることになりました。
そういうゲイは多いかもしれませんね。突撃しないように要注意……。
実は、出会い系アプリのプロフィールを見ていてもこの表記に遭遇することがあります。仲良くなりたいと思っても、彼氏持ちだと難しいでしょうね。
(4)ガチムチ
「ガチでムチムチしている」つまり「とてもムチムチした体型をしている男の人」の意。
これは腐女子の間でもわりと知られている言葉ですよね。
ですが、筆者の印象として「ガチムチ」というのは、ボディビルダーやフィジーク選手のような体型というよりも柔道選手のように、少し丸みをおびていて、でも筋肉質で厚い胸板やシックスパックがくっきり見えるような体型を指していると感じています。
“gogoboy”(ゲイバーなどで自分の自慢の筋肉を見せながらダンスをするパフォーマーのこと)をしている人のなかには、このような体型をした人が多く、たくさんのゲイから人気を集めている。
(5)中出し
「体液を相手の肛門の中で出すこと」の意。これは、ゲイ業界に限ったことではなく、男女間のセックスでもよくあることですよね。
ですが、ゲイ動画のなかでは、タイトルにこの用語を入れているものも多くあり、ゲイにとっては特別なものです。
一般的に男性間のエッチは、ゴムを装着して行うか、出すとしても顔の上など、体液を直接肛門に入れないことがオーソドックスな方法とされていますが、中には強い刺激を求めるために、直接肛門の中で射精をするエッチがあるのです。
ただし、これはあくまで見せ物としての演技のひとつであり、実際にやると性感染症を患ってしまう危険性もあるので、注意が必要です。この点は、男女が行為をするアダルト動画などとも近しいかもしれませんね。
【3】まとめ
皆さんのなかには、すでに聞いたことがあるものや初めて見るものなど様々かもしれません。
今は時代の流れもはやく、これからはより多くの用語が出てくるかもしれません。とても楽しみですね。
(空気を読みたくても読めないKY/ライター)
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