セクマイの歴史には、絶対に忘れてはならない同性愛治療があります。
それについて、詳しく説明していきます。なお、今回かなりえげつない治療法もございますので、比較的読みやすいものと、苦手な人は体調に影響をきたす可能性のあるものと分けて全3ページでご紹介します。
【1】同性愛は病気ではないけれど、治療されていたことも…
今では同性愛は世界保健機関で「同性愛はいかなる意味でも治療対象とはならない」と宣言されています。
つまり「同性愛は病気ではない」と宣言をされています。
ですが、同性愛が理解されていない時代には「精神疾患」とされて「治療」をしようとすることもありました。
【2】同性愛治療方法とは?
治療方法は「本当にこれで治るのか?」と疑問に思う方法や人道的とは言えない酷いもあり、悲しいことに未だにアメリカなどの国では同性愛治療施設もあるのです。
今回は「歴史に残る同性愛治療方法」についてご紹介します。
(1)サイクリング療法
19世紀のアメリカで、神経病学者グレアム・M・ハモンドによる提唱です。
「同性愛者は長時間サイクリングをすれば異性愛者に転向する」といったものです。勿論、長時間のサイクリングで同性愛者が異性愛者に転向することなどありません。サイクリングで治るという根拠も謎なものです。
この治療方法が正しいのであれば、サイクリングが趣味の同性愛者の方はとっくに異性愛者となっているはずです。
(2)乗馬療法
驚くべきことに2013年のアメリカでバージニア州のカウボーイ教会の牧師が提唱した治療法です。
男性の同性愛は「自分自身に自信が持てないことや、男性同性愛者は自分の中に手本になる男性像が無い、性暴力を受けたことがある経験などから男らしさがないものだ」という考え方から、男らしく乗馬が出来れば同性愛は治ると提唱されました。
こちらも根拠は無く、インターネット上で「馬のどこに乗れば治るんだ?」と揶揄されたり非難されました。サイクリングと同じで乗馬が趣味のゲイの方もいらっしゃるでしょうし、乗馬で同性愛が治るという考え方はおかしなものです。
(3)女子力療法
20世紀のアメリカで、アーサー・ガイ・マシュー医師によって提唱されていた治療法です。「男っぽいレズビアン(ボイの方)は、女性らしい見た目を取り戻すことで同性愛が治る」といった提唱です。
美容院でヘアスタイルを整える・ゲイではないスタイリストにファッションを決めてもらう・メイクの方法を教えてもらうという方法だったそうです。医師が提唱した割にはトンデモな治療法です。
そもそも女性らしいファッションを選ぶレズビアン(フェム)の方もいらっしゃいますし、ボイの方でもフェミニンな服装をすることもあります。何を根拠にした治療法なのかは謎ですが、医師が提唱したと思えない治療法です。
→この先、苦手な人は体調に影響をきたす可能性のある治療法が出てきます。閲覧は自己責任でお願いします。
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