パニック障害は、あるとき発症してしまうことがあります。
そこで、筆者が感じた症状や医者に言われた治療方法についてご紹介します。怪しいと思ったら、医者にきちんと相談してみましょう。
【1】パニック障害は誰でもなる可能性がある
筆者は長年、パニック障害を患っています。きっかけは通学に1時間程かかるため、毎朝満員電車に乗って学校へ向かっていました。
2年間学校に通っていましたが、1年目は何の問題も無く通学をしていました。しかし2年目の卒業制作をこなす日々の中、ある日いつも通り電車に乗り少し寝ていました。ふと、目が覚めると満員の車内が目に入り急に息苦しくなり感じたことがない動悸が起こりました。
そ
こから度々電車に乗ると動悸が起こるようになってしまい、1人で電車に乗ることが出来なくなってしまいました。筆者はこの状態を数年放置してしまい、重度のパニック障害になってから病院に行き長年治療をしています。
少しでも自分がパニック障害であると疑いがある方には、早めに病院に行っていただきたいと思っています。不安がある方に筆者が受けている治療の流れをご紹介したいと思います。
【2】パニック障害の治療
パニック障害はどのように治療していくのでしょうか。筆者が医者に言われたことを説明します。
(1)投薬治療
まず病院に行くと投薬治療になることが多いでしょう。投薬治療に使う薬の種類は2種類あります。抗不安剤と抗うつ剤を主に服用することになります。
パニック障害は脳の誤作動でパニック発作が起こるので、抗不安剤を服用することで脳の誤作動の発作を抑える効果があります。また、症状の中に発作が起こるかもしれないという予期不安というものがあります。それを改善させるのが抗うつ剤の効果です。
この2種類の薬で投薬治療を行いますが、薬の種類は多く体に合う薬を医師と探すことが多いかと思います。薬の効果が出るのも服用して6週間以上かかりますので、医師と相談しながら気長に治療を続けることが大切です。
(2)休息を取る
パニック障害が軽度でも重度でも、休息をしっかり取ることが必要です。心も体も疲れている状態なので、早く症状を軽くするためにも休息を取ることが大切です。
睡眠不足であるとパニック発作が起こりやすくなりますので、しっかりと睡眠時間は確保するようにしましょう。
休息は睡眠を取ることだけではありません。自分の好きなことをしてリフレッシュすることも休息になります。病気なのに遊ぶということに引け目を感じる方は多いですが、心の休息を取るために好きなことをするのは良いことです。
それに対して批判する人が居るかもしれませんが、その人は治療の邪魔をしているのです。なので無視をしてかまいません、自分の心と体を優先しましょう。
(3)行動療法と認知療法
休息も取り、投薬でパニック障害が落ち着いてきたら行動療法と認知療法に移ります。
行動療法とは予期不安を無くすために少しずつ避けていた環境や状況にチャレンジすることです。例えば電車に乗ることを避けていたのであれば「1駅分電車に乗ってみる」と少しずつ避けていた環境にチャレンジしていく方法です。無理なく、焦らず自分で少しずつ目標を作ってチャレンジしてみることが大切です。
認知療法は誤った認知や良くない認知を正しい認知へと変えていくことです。例えば電車に乗るとパニック発作が起こるという認知は誤った認知です。それを行動療法と合わせて、少し発作が起きたけど1駅分電車に乗れたとプラスの方向に認知していく方法です。
この2つの療法を合わせて少しずつ苦手であった状況に慣れていきます。
【3】まとめ
パニック障害である筆者が現在受けている治療法を3つご紹介しました。筆者はかなりの重度になるまで病院に行かなかったため、現在もこの治療を続けています。
重度になれば治療も長引き、生活に支障が出てしまいます。身をもってそれを知りましたので、病院へ行くことを悩んでいる方は是非軽度のうちに病院へ行くことを強くおすすめします。
(みなと/ライター)
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