ゲイバーにゲイが多く集まるのは、なんとなく皆さんもイメージしていることかもしれません。
ですが、ゲイだからといって、なぜゲイバーに入るのでしょうか。
【1】世間はマイノリティをどう捉えるか
本題に入る前に、みなさんに質問したいことがあります。みなさんは「マイノリティ」という言葉を聞いて、どんな物や事を思い浮かべるでしょうか。「少数派」とか「周りと少し違う」とかでしょうか。
辞書でその意味を調べてみると「少数(派)」という日本語訳が出てきます。みなさんは自分がマイノリティであると感じたり、周りに「あの人はマイノリティかもしれない」という人がいたりする(した)経験はないでしょうか。
マイノリティの人たちというのは、マジョリティの人たちと比べて数が少ないわけですから、孤独感を抱きやすいと思います。
また、周りにいる多数派の人々と少し違う要素(外見、考え、育った環境など)があることが原因で、仲間外れにされてしまうのではないかと不安感を抱く人たちもいるかもしれません。
ゲイである僕もその一人です。今では「セクシャルマイノリティ」という言葉を耳にしない日はないと言っていいほどこの概念が社会に浸透していますが、それでもいまだ「マイノリティ」であることに苦痛を感じている人が一定数います。
【2】ゲイバーが心の拠り所になる理由
では、ここで本題に入ろうと思います。ゲイバーが心の拠り所になる理由。それは至ってシンプルです。多くのゲイの人々にとって、そこは同じ仲間が集う場所だからです。
ゲイの人々というのは、もともと母体数が少ないので、同じ仲間を見つけるのは決して簡単なことではありません。
もちろん、今ではネット環境が発達し、携帯電話さえあれば、出会い系アプリをインストールしてすぐにゲイの人を見つけ出すことができる。だから、仲間を探そうと思えば探せます。
しかし、一方で「アプリは苦手」「どうせ仲間を見つけるなら、実際に会って話がしたい」「顔を合わせて悩みを聞いてもらいたい」と思うゲイもいるはずです。そんなゲイにとって、ゲイバーというのは、まさに「心の拠り所」なのです。
「じゃあ、本当にゲイバーで仲間を見つけられるの?」という疑問の声がどこからともなく聞こえてきそうですが、僕の経験から言わせてもらうと、答えは「できます」です。
【3】まとめ
過去の記事でも何度か触れていますが、僕が初めてゲイバーに行ったのは、そこで行われていた性感染症(エイズやHIVなど)予防啓発イベントに参加することがきっかけでした。
なんとなくふらっと立ち寄る人だけでなく、ゲイを中心としたイベント関係者も利用することがあるので、仲間を求めて、あるいは仲間だからこそ聞いてもらえる話をしたくて、ゲイバーに訪れる人が多いのかもしれません。
(空気を読みたくても読めないKY/ライター)
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