レインボーフラッグはセクシャルマイノリティの象徴とされる大切な旗です。紅白歌合戦の時にも上がり、氷川きよしさんをはじめ多様性を望む人たちから多くの感動が寄せられました。
現在は、セクシャルマイノリティのものとされるレインボーフラッグですが、“多様性”と言う観点から考えるのであれば、ヘテロセクシャル、今は多数という意味でマイノリティと言われている人たちや、そのほか、セクシャルではないマイノリティを抱える人たちにとっても決して無関係ではないと思うのです。
今回は、徐々に知れ渡りつつある、そんなレインボーフラッグについて、「そもそもどういうものか」というところからお話ししていきます。
【1】発祥起源や意味
レインボーフラッグが誕生したのは、1878年。
サンフランシスコのアーティストであるギルバート・ベイカーさんが、同性愛活動家のアレン・ギンズバーグさんに強い影響を受けて、デザインを手がけました。
当時は“ゲイ解放運動”が盛んで、LGBTの尊厳を守るために旗を掲げました。
その背景から、現在も、“ゲイ・プライド”としてゲイパレードなど、セクマイのイベントでは頻繁にレインボーフラッグが上がります。
【2】旗の色は? 変更があった理由は?
当時、旗の色はピンク・赤・橙・黄・緑・ターコイズ・青(藍)・紫でした。
それぞれの色には、セクシャリティ・生命・癒し・太陽・自然・芸術・平穏・精神のメッセージが込められています。しかし、今使われる旗のほとんどは、ピンクとターコイズを除いた6色で、藍色も青色に変更となっています。
多様性を認めていく中で、様々なマイノリティのメッセージを入れていくことで増えていく…というなら考えやすいですが、減るのはちょっと不思議に思う人もいるかもしれませんね。
どうやら、なんのことはなく、レインボーフラッグの需要が高まることで数が追いつかなくなったため、生産の都合でまずはピンクをカットするところから始まり、6色まで削っただけのようです。今ではアメリカだけでなく、あらゆる国で旗が上がっています。
【3】まとめ
多様性を認めてもらうための運動レインボーフラッグ。それを上げるということは、彼らの主張(尊厳)を認めていくという意味合いがあると考えて良いでしょう。
その人自身の生き方・自由を受け入れていくこの働きかけは、セクマイに限らず、あらゆる人にとって必要なことと言えそうです。
(Aoki/ライター)
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