パートナーからお誘いを受けても、気乗りしないことってありますよね。乗り気じゃなくても同意してしまう人もいるかもしれません。
この記事では、あいまいになりがちな性的同意について考えていきます。
【1】そもそも性的同意とは?
パートナーと体の関係を持ちたいと思ったとき、必ず双方の同意が必要です。お互いの同意なく、行為を強制することはできないですよね。これは性的なおはなしだけではなく、さまざまなことに対して言えることでもあります。
で、何をもって同意というのか。明確な誘いや提案に対して、はっきりと「はい」と答えることです。
とはいえ、わたしたちは本音で言えないこともあります。断ったことで相手の気分を悪くしたら? これで嫌われて関係が終わってしまうのでは? ということが頭に浮かぶ人もいるかもしれません。
さまざまな背景があって、本音で選べない人がいます。わたしもそのひとりでした。今は考えが変わり、「対等な関係なのだから、嫌なときは嫌と伝えよう」と思うようになりました。
【2】考えたいこと
同意に対する考えの変化について、わたしの場合はこう変わったということを3つのポイントでお伝えしたいと思います。
(1)やりたくないときはやりたくない、それでいい
パートナーだから。恋人だから。お互い信頼している関係だとしても、いつでも大歓迎! とは限りませんよね。
わたしは断りたいとき、パートナーが不機嫌になることをとても恐れていました。嫌われたらどうしよう、という悩みがいつも付きまとっている状態でした。
関係を切られるかもしれないから同意するというのは、対等な答えでしょうか?
結婚した夫婦だって、何年も関係を持っていない人もいます。気分じゃないときは気分じゃないと伝えていいはずです。そして、関係を持たないからといって、愛がないわけでもありません。嫌なときは嫌、それで大丈夫です。
(2)嫌なことは嫌と伝えていい
仮に同意したとしても、すべてに同意したわけではありません。やりたくないことは、やりたくないと伝えてください。
一回の同意は、全てを包括するオールマイティな同意ではありません。相手に要求されたことすべてに応える必要は、全くありません。
自分から相手に何かしてあげたいと思うことは愛かもしれませんが、相手からさせたいといわれることには立ち止まってください。提案されても、それをするかしないかは自分が選んでいいことです。
(3)周りに言っても大丈夫? 言わないほうがいい?
なかには、ちょっと不快なお誘いを受けることもありますよね。
しっかりと同意を求めてくれた人に対しては、相手の秘密を守ったりするなど、こちらも誠実に対応したほうがいいと思います。
人によっては、断られたという事実だけでも恥ずかしいものです。あまり第三者には知られたくないことは、想像がつきますよね。少なくとも「あの人から体の関係を求められた!」と、誰構わず風潮したりするべきではないと思います。
半ば脅しのような状態で、同意を求めてきた人は? この場合はできるだけ、誰かに相談をしたほうがいいと思います。お金、地位、安心、いろいろなものを人質にとって同意を求められると、人は正しい判断ができなくなるものです。
同意を尊重してくれない人は、あなたを傷つけ続けることになります。相手がどんな人であれ「自分にはこの人しかいない!」と思うのはやめてほしいです。人間はたくさんいます。理解してくれる相手は、必ずどこかにいるはずです。
【3】まとめ
わたしも、いままでにやるせない思いをしたことが何度かあります。
そのことを相談した時に「それはおかしい」と言ってくれる友人がいて救われました。
不安なことがあったときは、誰かに相談してみてください。そして正直な「同意」で、自分を守ってください。
(オーノサエ/ライター)
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