初めてのお泊り。2人で迎える朝は、なんとなく気恥ずかしく手持無沙汰に感じることでしょう。
そんなときは、いつも通りに朝食を食べて落ち着きを取り戻すのが一番です。でも、どんな顔で何を食べればいいのか。
大らかにたくさん食べたら図太い神経の持ち主と思われそうだし、かといって何も食べないのも気まずい気がします。
そこで、いくつかのパターンを想定して何を食べればいいのかを提案します。彼氏に微笑ましくも可愛いと思われる朝食セレクションです。
【1】コンビニ調達編
さて、朝食の準備が何もないときはコンビニが頼りです。食べるもの、飲みもの、そして温かいものも冷たいものも全てが調います。
(1)カップスープ
初めての朝は、いまさらながらに緊張してギクシャクしてしまうこともあります。そんなときにおすすめなのが、温かい飲みものです。
いつもの朝ならばコーヒーや紅茶を好むかもしれませんが、緊張感をほぐすならカップスープがいいでしょう。
適度なとろみが熱々の状態を保ち、身体を芯から温めてくれるからです。一緒にフーフーっと息を吹きかけて飲めば、2人の間に流れていた気まずい雰囲気が和みます。
あまり食欲がないなら、このカップスープで充分かもしれませんが、物足りないときにはロールパンなどを合わせると男性もお腹が満たされるでしょう。同じく身体を温めたいなら、ホットココアもいいですね。甘未も緊張感を解すには最適です。
(2)カットフルーツ
何十年も一緒に過ごしている熟年カップルとは違い、お付き合いの浅いカップルはお互いの香りに不慣れです。
そのため、香りの強い食べ物も避けたほうがいいでしょう。例えば、どんなに空腹であったとしてもニンニク臭の強い唐揚げ弁当やチャーハンなどは選択肢から外します。
そんなときには、カットフルーツがおすすめです。香りも爽やかでお互いに遠慮している関係の2人でも嫌味なく食べられます。物足りないときには、ヨーグルトを足してみるのもいいですね。
(3)海苔巻き
初めての朝だからこそ、食欲を隠したい気持ちは誰もが同じです。ただし、長年継続している「朝ご飯はしっかりと!」の生活習慣は崩しがたく、やっぱりしっかり食べたい派もいることでしょう。
ご飯ものをしっかりと食べたいと思うなら、海苔巻きがイチオシです。きれいにお行儀よく食べられる細巻きが食べやすいので、探してみてください。
かっぱ巻きならば、どのコンビニでも見つかりそうです。納豆巻きは一口で食べられるものの、あまりにも色気が無さすぎる食べものなので、選ばないほうが無難です。
海苔巻きと一緒にいなり寿司がセットになったものが販売されていますが、いなり寿司は一口で食べるのは難しく、とはいえ彼氏の前で大口で食べるのは美しくありません。
彼氏に譲るかお箸を使って一口大にしてから食べるようにすれば大丈夫です。
【2】ホテルのブュッフェ編
ホテルで一夜を明かしたなら、朝食はブュッフェスタイルが多く、選択肢が広がります。さて、この場合は何を食べるのがいいのでしょうか。
(1)スクランブルエッグ&パン
品数が多いので目移りしてしまいますが、精力的にもりもり食べるのは相手を幻滅させてしまいます。こんなときに選ぶべきは、スクランブルエッグとパンです。
同じ卵料理でも、目玉焼きは食べる際に意外に手間取ります。黄身が垂れてしまって白いテーブルクロスを汚したときの気まずさったらありません。
また、ゆで卵も殻を剥き、食べるのは普段と同じようにはできない可能性大。ならば、スクランブルエッグが最良の選択です。
フォークですくい、危なげなく口へ運べます。パンを一口大にちぎって、スクランブルエッグを載せて食べてもいいでしょう。
食べ易さは不要な気遣いを抑えられるので、初めてのお泊り後にはぴったりです。
(2)シリアル
シリアルを準備してあるホテルは多いものです。牛乳、またはヨーグルトを掛けて食べるとボリュームがあり、お腹が膨らみます。
カリカリボリボリと咀嚼する際の音が気になるなら、牛乳やヨーグルトの水分を吸わせてから食べるといいでしょう。
スプーンで一口ずつ食べられるので、食事マナーに気遣い不要です。お箸の使い方に自信がない人は、このようにスプーンで食べられるものを選ぶようにすれば安心です。
ホテルの朝食でパンケーキがあるとふんわりと漂う甘い香りに誘われて、ついつい食べたくなってしまいますが、あまりおすすめしません。
パンケーキはナイフとフォークで食べるものなので、使い慣れないホテルのカトラリーでは上手に食べられないかもしれないからです。カチャカチャと音を立てたり、きれいに切り分けたりするのができるなら、問題ありません。
(3)お粥
温かいお粥を提供しているなら、選んでみましょう。普段はあまり食べる機会がないという人にもおすすめです。
緊張のあまり、消化器官の動きが鈍くなっていたとしても、お粥なら安心。優しい味で心がほっこりしてきます。
また、お粥なら器いっぱいによそったとしても食べきれるボリュームである点に着目しましょう。
ブュッフェの場合はついつい多く取りすぎてしまい、食べ残してしまう過ちを犯しがち。女性がうっかりやってしまうと品性を疑われてしまいます。
初めての朝を迎えた仲であったとしても、ブュッフェで食べきれない量をお皿いっぱいによそう行儀の悪さは目に余るもの。
そんな失敗を犯さないためにも、お粥という選択肢を覚えておきましょう。
【3】手作り編
さあ、次はお互いの部屋などで過ごした場合の手作り編です。料理自慢の人でも何を作ろうか悩んでしまうはず。
どのようなものを作れば間違いないのでしょうか。
(1)鍋
手作りの朝食が食べられるとなると男性は大いに期待します。でも、和食か洋食か、どれくらいの量を作ればいいのか。あれこれと考えても答えが出ません。
そんなときには、鍋がおすすめです。ぐつぐつと煮立つ湯気は幸せの象徴。自分のために女性がキッチンに立つ姿を男性は大いに喜びます。
それだけで充分なので、難しい料理は無用です。鍋料理はシンプルなのでそう難しくはありません。市販の鍋のスープを買い求めておけばより安心です。
そこへ野菜や豆腐などを入れ、お腹の減り具合で締めにご飯やうどんを適量入れれば完璧。凝ったものを作るより、意外に喜ばれます。夕食同様のご馳走食材を使う必要はなく、あっさりしたものがいいですね。
調理器具も少なく、食器も最低限で済ませられる点も優秀です。
(2)マカロニスープ
朝食ですから、あまり手間取ることなくささっと準備するのが理想です。品数よりも手軽に用意できる1品料理がいいでしょう。
例えば、マカロニスープです。ポイントは、コンソメキューブを用いることです。玉ねぎやジャガイモなどを茹で、コンソメで味付けします。
味見をして物足りなければ塩コショウで調整してください。シンプルでありながら、間違いのない味に仕上がります。
男性にはウインナーソーセージを入れるとボリュームが出て喜ばれ、また、下茹でしたマカロニを加えると食事として立派な1品になります。
(3)トースト
食パンを焼いてバターを塗るだけでは芸がなさすぎます。ほんの少し手を加えるだけで、立派なカフェ仕様のトーストになります。
そこで、バナナトーストに挑戦してみましょう。室温に戻したバターを薄くパンに塗り、その上にスライスしたバナナを載せてトーストします。
ポイントは、熟れたバナナを使うことです。そのため、数日前にバナナを購入しておきます。皮が黒ずんできても、中はきれいなまま。そのバナナをトーストすることで香りよく仕上がります。
甘党の彼氏なら、焼く前にグラニュー糖を振りかけてください。カラメルのような香ばしい香りが食欲をそそります。
これにホットミルクやカフェオレを供すれば完璧です。
【4】まとめ
好きなものを食べるもの良いと思いますが、初めてのお泊りを前に、考えなくてはならないことがたくさんあります。でも、どんなにロマンティックな夜を過ごしたとしても、朝になればお腹が空腹に。
その時に焦ったりしないよう、いまから心づもりをしておけば安心です。
(うしろふじ/ライター)
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