生活様式や価値観が大きく変化した昨今、婚活市場はどのように変化していくのでしょうか。
実際に婚活を続行していて、肌で違いを感じている人たちに取材しました。
【1】生活様式や価値観がガラッと変化した今…
ライターの美佳です。婚活で男性と結婚した私はコロナ禍で主婦業が増え、最近はめっきり忙しくなっています。
婚活中の男女も、婚活市場での変化を感じている頃合いではないでしょうか。
“当たり前”が当たり前ではなくなりつつある世の中に、自分自身の価値観が変わった人も少なくないかもしれませんね。
今回は、実際に婚活をしていて肌で変化を感じている男女に市場の変化予想と、男女が結婚相手として求める条件がどのように変化したのか取材しました。
【2】婚活中の男女の予想…婚活市場の変化
まず、婚活市場はどのように変化していきそうか、婚活中の男女に予想してもらいました。
(1)男女に温度差が生まれる
「コロナ感染流行時代、すでに婚活の仕方も変化しつつあります。いくつかピックアップすると、簡単に面談ができない。簡単に接触できない、世界情勢の変化が激しく不安や恐怖心が強くなるという3点です。婚活市場ではオンライン化が急激に増えています。簡単に面談や接触ができないため、種を残したい男性は想いが募り相手を理想化し、本気の恋愛になりやすくなるでしょう。
本能的に自身や子の保護を優先する女性はむしろ冷静に結婚相手として向いている男性をチェックするようになるかもしれません。実際、理由までは明確になっていないものの、男性の方が婚活に参加する人が少なくなっているとか。さらに、不安感や恐怖感が増えることで、常時ピリピリと神経が高ぶっている状態です。思考力も低下していますので、曖昧で長いメッセージより単純明快なメッセージを送ることができる男女が人気が出ると思います」(47歳/女性)
(2)素が出やすいオンラインのニーズが増える
「コロナウイルスの影響でパーティやイベントの開催が難しくなり、最近はどこの会社でも『オンライン婚活』を進めていますね。私も何度か参加してみたのだけれど、意外と面白いの。
自分の部屋から参加できるから、より素の自分を見てもらいやすいし、お相手の普段の表情も感じられる気がします。リラックスできて話も弾むし、今後はさらにオンラインのニーズは増えるんじゃないかしら。実際私も、コロナウイルスが落ち着いてもオンラインは利用すると思いますしね。まだしたことないという人はぜひ一度利用してみては?」(42歳/女性)
(3)とりあえず行く…から分析・行動に重点を置くようになる
「対面のパーティーなどは控えられていますが、ネットを中心に相手探しやメッセージのやりとりなどは今までよりも盛り上がっているものも思います。時間ができたことでこれまで時間がなくて放置していた過去の婚活の分析を行う人や自分磨きをする人が増えました。
改めて相手の条件を見直したり、積極的にメッセージを送ってみたりしている人が増えた実感があります。私宛のメッセージも今までより増えています。コロナが明けたら会う人を開拓しているんでしょうか」(38歳/男性)
【3】コロナで変わった男性が求める女性の条件
次に、実際男性はどのような女性を結婚相手を求めるようになったか、その変化を伺っていきます。
(1)お互いを守れる力や倫理観
「コロナでリストラが加速します。働き方も大きく変化するでしょう。また、新型コロナウイルス流行は容赦無くその国その地域その組織の弱点を炙り出しています。それは家庭における男女の役割にも影響を与えるかもしれません。(良し悪しは別として)従来のよく言われた『男性らしさ』『女性らしさ』を超えパートナーに対して今まで以上にサバイバル能力が求めるようになる可能性が高いです。
また、近年、倫理観が重視されています。国際基準の人権意識を持っていなければ解決できない未知の問題が多く出てきています。ちゃんとした倫理観を持っているかどうか?も女性に求められる可能性があります(49歳/男性)
(2)心の触れ合いに重点を置く
「すっかりテレワークも定着しましたし、飲食店にも行きにくくなるなど、他者との交流が激減していますよね。ひとり身の人は、普段『ひとりのほうが楽!』と思っていても寂しさが急に染みるようになっているのでは。家庭っていいな、なんて思う男性もきっと多くなっているはず。
女性に求める条件も、自然と心のふれあいの部分に重点を置くようになっているようです。つまり、チャンスを増やしたいならキーワードは『家庭的』。温かい家庭を作ってくれそうな女性になるのが近道じゃないでしょうか」(44歳/男性)
(3)コミュニケーションがマメな人
「コロナ自粛で彼女に会いたくても会えない状況を経験しました。そんな中、僕の彼女は僕が寂しくないようにか自分が寂しくないようにかマメにLINEや電話、チャンスがあればTV電話などをくれてコミュニケーションをとってくれました。
今まであまり気にしたことがありませんでしたが、こうやってマメに僕のことを気にしてくれる女性や今何をしているかがなんとなくわかる人がいいなと感じましたね」(32歳/男性)
【4】コロナで変わった女性が求める男性の条件
今度は、女性が結婚相手の男性に何を求めるようになったか、変化した条件を伺いました。
(1)自分の弱さを隠さない柔軟さ
「コロナ流行下では、男性の弱さを実感しました。そして、強さの意味が、従来の『暴飲暴食飲酒喫煙や腕っ節の強さ』から、『節制・メンタルコントロール・共感能力』などに大きく変わりました。
コロナ流行における社会変化はアフターコロナでも続きます。生死に関わる危機的状況の下でも長く安全に生活するには、自分の心理変化をじっくり見つめ、自分の弱さを受け入れる必要があります。女性もまた、そのような柔軟性こそが尊敬できる強さなのだと気付き始めています。自分の弱さを隠さない柔軟性を持つ男性が求められると思います」(47歳/女性)
(2)先を見据えた行動力
「コロナウイルスの影響で、自営業の人は苦しい状況を強いられていますし、会社勤めでも失業や仕事が減るなどのダメージを受けています。そのなかでも、たくましく先を見据えて行動できる男性の偉大さに気づく女性が増えているようですね。今までは投資とかをする人は危険…とみなされていましたが、どのように考え、どのように見据えて今の行動を取っているのか、よく聞いたり考えたりする女性が増えたと思います。
発想の転換、逆境を生かしたアイデア力、メンタルの強さ…。このコロナ禍を乗り切れるバイタリティを持った人なら、この先何があっても大丈夫! 婚活市場でもそんな男性を探し求めるように変化してきているんじゃないかしら。私もそういう考え方をするようになっていますしね」(43歳/女性)
(3)空気を読んで邪魔にならない
「コロナ離婚とか騒がれましたけど常に同じ空間にいることになった時に邪魔にならないパートナーがいいなと思いました。私が一緒にいたいと思う時はそばにいてくれて、煩わしいと感じでそうならそっと距離をとってくれるような男性がいいですね。
わがままなのかもしれませんけど、長く上手くやっていくにはとても重要な条件なのかもと感じています」(30歳/女性)
【5】まとめ
時間ができたこと、急激に生活様式が変化したことで価値観が変わった人は多いです。また、災害で結婚相手に必要なものが見えてきた人も多いことでしょう。
これまで通りの婚活と違った市場になって行く可能性が高いため、適応できるようしっかりリサーチをした方が良いかもしれません。
(美佳/ライター)
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