友情結婚相談所「カラーズ」とは? 口コミや友情結婚が成立する男女・考えたいこと

友情結婚相談所「カラーズ」とは? 口コミや友情結婚が成立する男女・考えたいこと

恋愛感情がないもの同士が婚姻を結ぶ友情結婚をしたいと思った場合に、「カラーズ」という婚活サービスを利用する方法があります。概要や口コミに触れた上で、「カラーズ」以外を利用して友情結婚をする方法や、友情結婚をする上で考えておきたいことを整理しておきましょう。

【1】友情結婚相談所「カラーズ」とは? 口コミも

友情結婚を望む人を対象とした代表的なサービスに「カラーズ」というものがあります。

恋愛感情や性衝動がないアセクシャルや、機能的な家族を求めている人などが婚活方法として視野に入れることもあるでしょう。どのようなサービスなのか、概要や口コミを確認していきます。

(1)「カラーズ」とは

日本初の友情結婚相談所で、ノンセクシャルやアセクシャルなどのセクシャルマイノリティの人が多く利用しているという特徴があります。また、セクシャルマイノリティに限らず、医者や弁護士など社会的地位が高い人も多いです。

(2)料金表

 入会費 :30,000円
 登録費 :70,000円
 月会費 :8,000円/月
お見合い費:5,000円
 成婚費 :300,000円

(3)口コミ

実際、利用者はサービスをどう感じているのでしょうか。利用者に取材するとともに、口コミを調査しました。

良い評判

「これまで『結婚することで一人前』というような言われ方をする社会だっただけあり、偽装結婚が当たり前でした。多様化の時代には良いと思います」

「中高年層も取り入れてほしい。歳をとって性行為ができなくなるけれど、相手に合わせている現状がある」

「経済的な自立ができない経済的DVの人が、友情結婚の手段にすると聞いたことがあります。不幸な結婚を減らすことができると思います」

悪い評判

「他の結婚相談所と比較すると、やっぱり特殊な条件だからでしょうけれど、高いなと感じてしまいました」

「利用者数が数百人とかでとても少なく、これでマッチングできるのかと不安に」

「数ヵ月に1回たった1人を紹介されるのが現状ですが、月会費はきっちり。アドバイザーも1人しかいないため放置されているように感じた」

【2】「カラーズ」以外でも友情結婚をする方法はある?

「カラーズ」を利用しなくても、友情結婚をする方法はいくつかあります。

例えば、ツイッターで結婚条件を提示した上で、友情結婚相手を募集するという方法です。この方法で大事なことは、反応してくれた相手をしっかりと見極めることです。

他にも、結婚願望が強い異性友達と結婚するという方法があります。こちらは相手が友情結婚を望んでいるかどうかが鍵になります。

友人の紹介で相手を探すという方法も1つの選択肢でしょう。どの方法が自分に合っているのか、よく考えてみたいですね。

【3】友情結婚が成立する男性の特徴

最近になって、事実婚や夫婦別姓、オープンマリッジ、財布別々や家別々の生活など、結婚生活のあり方もかなり多様化してきました。

友情結婚は恋愛感情なしで過程を気づいていくものなので、従来の結婚のあり方を押し付けてしまうのはタブーです。どのような男性が合うのでしょうか。

(1)攻撃的な部分が全くない

「性行為に嫌悪感などを持つ、あまり重視していない男性というところが一番のポイントになると思っています。そういう男性は男性に対しても女性に対してもギラギラしたところがない。雰囲気としては中性的な感じを持っていると思う。

そして獲物を狙うような攻撃的なところもほとんどない。競って女性をモノにするという感覚がないから。つまり、いつも穏やかな人。そういう感じの人が友情結婚できる可能性のある人ではないかと思います。

性的な意味で女性をモノにしたいと考える男性は必ずどこか攻撃的な一面があるはずです。それが見えない人こそ友情結が成立する人ではないでしょうか」(Hさん/43歳・男性)

(2)長い付き合いの友人のように繋がれる

「友情結婚の代表といえば、『LGBT』と呼ばれるセクシャルマイノリティ同士の結婚が挙げられますね。性的志向がオープンになってきたとはいえ、まだまだお堅い会社も多いみたい。

社会的な体裁のために友情結婚を選ぶケースもあるでしょうけれど、せっかくなら人間的に信頼のおける相手を選びたいですね。利害が一致するだけでは、事情が変わってトラブルになることも考えられます。

長いお付き合いの友人のように心でつながり合えるような人なら、恋愛感情のない結婚もアリかもしれないわね」(Oさん/45歳・女性)

(3)視野が広く批判的思考も持っている

「友情結婚が成立する男性は、日本社会の慣習やジェンダーに流されずにいる男性であり、かつ友情結婚相手に共感する能力のある男性だと思います。

日本の結婚制度の成り立ちを批判的にみることができ、ジェンダーステレオタイプがなぜ悪いかも理解し、視野が広く、女性を人間としてみることができる男性かなと思います。

特に生まれつき共感力の高い男性であれば、友情結婚を求める女性の気持ちをすぐに理解できますので、恋愛感情がなくても相互理解ができ、一緒に家族として暮らしやすいと思います」(Iさん/47歳・女性)

【4】友情結婚が成立する女性の特徴

続いて、女性の場合です。友情結婚ということもあり、専業主婦希望というよりは自立した女性であることが求められそうです。

(1)ちゃんと仕事をしている

「仕事をしっかりとしている女性でないと、後で歪みが発生することが多いと思います。適当に働いて経済的に全く自立していない感じだと、そのうち男性側が不満を感じることが多いようです。

愛情やセックスで繋がることがない関係では、共同生活をするといっても経済的な自立や自分のことはある程度自分でちゃんとできることがいい関係でいられる前提になると思います。

相手に依存しすぎずがポイントです。その最たるものが経済的自立ではないでしょうか」(Aさん/34歳・女性)

(2)条件で相手を考えて割り切れる

「恋愛には淡白だけど、どうしてもハイスペックな男性の子どもが欲しいと願う女性もいます。その願いが強い方ほど、恋愛感情なしでの結婚も成立しやすいと考えられるのではないかしら。

さらに結婚生活を続かせたいのなら、経済的にも精神的にも自立できていて、友情結婚を割り切って過ごせるタイプの女性を見つけないといけないでしょうね。仕事に生きる人が多い業界、なかでも営業職をしている方はそういった傾向に近いかもしれないわ」(Oさん/45歳・女性)

(3) 自分の本心を言語化し助けを求められる

「友情結婚が成立する女性は、自分のジェンダーや性的指向、セクシュアリティをしっかり自覚し、社会から自分はどういう抑圧を受けているのか? についての知識もある女性だと思います。

そして、困った時はすぐに周囲に助けを求めることができることも友情結婚が成立するポイントかもしれません。というのも、『早く結婚しないの?』『寿退社をどうせするんでしょう』のような暑を受けることがあります。

この抑圧や嫌がらせを跳ね除けるには、自分の本心をしっかり言語化し、抑圧の構造をしっかり見据えることが必要です」(Iさん/47歳・女性)

【5】友情結婚だからこそ…一層、事前に必要とされるすり合わせポイント

お互いに条件で考えて論理的に相手を選んでいくからこそ、「愛で乗り越えよう」というのはなかなか難しいことが多いと思います。

友情結婚だからこそ、一層、「相手とずっと結婚生活を送れるのか」考え、ミスマッチを埋めた上で結婚する必要があるでしょう。すり合わせて置きたいポイントを聞いてみました。

(1)共同生活する他人と考えルール作り

「友情結婚は愛情のある結婚よりもお互いに甘えすぎない関係でないとうまくいかない事が多いようです。共同生活のルールをしっかり決めておかないと後でこんなはずじゃなかったと後悔することになります。

リビングや風呂やトイレなどの共有スペースの掃除はどうするか、食事を作るルールは、家計に支出するお金に関する取り決めなど、少し他人行儀かなトイレ思うくらい決めておく方が安全だと思います」(Gさん/40歳・男性)

(2)人生プランや価値観を細かく話し合う

「普通の結婚においてもそうだけれど、それぞれの人生プランや価値観はあらかじめ細かくお話しておくべきだと思います。というのも、私自身が最初の結婚で失敗しているからこその教訓なの。子どもを持つかどうかでどうしてもお互いに妥協ができなくて……。

結婚前にきちんと話し合って確かめておくべきだったと今でも後悔しています。情でつながらない契約だからこそ、よりいっそう慎重になっておくべきですし、必要なら条件すべて書面にしておいたほうがいいですね」(Uさん/41歳・女性)

(3)婚前契約で細かく文書化する意思

「友情結婚の場合は、婚前契約で文書化する必要があるかもしれません。というのも、一般的な夫婦の場合、セックスレスは離婚事由になったりするからです。結婚生活は長いです。

パートナーが友情結婚に同意していても、親や親戚や周囲の圧力で方針変更をする可能性もあります。突然豹変されると困りますよね。そういう場合に備えて、婚前契約の文書化をして整理しておくことをおすすめします」(Iさん/47歳・女性)

【6】友情結婚だけれど子どもが欲しい…愛のない妊活は成立するのか

友情結婚の場合に、夜の営みのあるなしだけでなく、子どもの希望についても擦り合わせることが多いです。しかし、恋愛感情がないなかで、持続的に夜の営みを行う妊活は可能なのでしょうか。男女に意見を伺いました。

(1)愛はなくても好意があれば

「成立すると思います。血縁でいうと例え相手に愛情はなかったとしても半分は自分の血を持つ子どもになるわけですから愛情もって育てることができると思います。それは相手方も同じだと思います。

仮に血が繋がっていなくても自分の子どもとして育てれば子どもに対する愛情はわきますし。もともと相手に愛情はないとしても何らかの好意はあり結婚するものだと思うので、妊活は十分ありだと思う」(Hさん/45歳・男性)

(2)気持ちが共有されていれば

「『子どもが欲しい』という想いが共有されているのなら、愛がなくても妊活そのものは可能だと思いますよ。世の中にはお金を稼ぐために行為をする人だっていますし、目的のための手段と思えば一概に悪いことでもありません。

子どもを望む気持ちが強ければかまわないのではないかしら。ただ、お相手のあることですから、お互いの考えがちゃんと合致しているのかどうかは確かめてね。決して強要や無理があっては成立しないものですから」(Yさん/44歳・女性)

(3)家族愛があれば

「十分成立すると思います。妊活は、恋愛というよりも家族愛に近い行為だと思います。恋愛効果があるのは長くても3年程度。それ以降の夫婦は、家族愛で子どもを作っています。友情結婚は3年程度早く、夫婦が家族になっているだけなのかもしれませんね。

また、妊娠出産育児にしても、本来夫婦だけでなく、家族や友達や行政が皆で助け合って行うものです。恋愛感情の有無は関係ないと思います」(Iさん/47歳・女性)

【7】友情結婚をする上で大事なポイントは?

相手が何が求めているのかをしっかり把握することはすごく大切です。

例えば、相手は友情結婚でも子供が欲しいのに、自分は子供は欲しくないといった感じで考えがずれていたら結婚しても上手くいかないことが多いです。

逆に相手の考えと自分の考えが一致すれば、友情結婚でも良い夫婦生活を送れるでしょう。焦らずに良い相手を見つけて、幸せになりたいですね。

(山吹麗華/ライター)

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