バイだからこそ…同性の友達へ抱いていた恋心を諦めた話

バイセクシャルゆえに友人への恋を諦めた

私はバイセクシャルを自認していますが、男性は中性的な人しか受け付けません。

そのため、学生時代に好きになったのは女の子ばかりだったのですが…私はバイだからこそ、その恋心を諦めてしまいました。

 

【1】バイの葛藤…友情を壊したくない

同性愛者の人が多く抱えると思う葛藤。好きになった人が友達だったら、告白することでその関係が壊れてしまうのではないか? という心配です。

私もこの思いが強く、当時恋愛的な意味で好きだった友達の恋心をひた隠しにし、自分自身がバイであることも誰にも明かせませんでした。自分がセクマイであることを打ち明けても受け入れてくれるであろう、友達に対してもです。

もしその友達からバイであることが好きな友達に割れたら…と思うと、リスクを考えて自分自身のことを話せなかったのです。

私は恋愛的に好きな友達に触れたいという思いがあるため、抱きついたり撫でたりなどの接触はしてしまいました。ですが、これも友達として振舞うことで、違和感を与えないようにしていました。

そうして恋心をひた隠しにししまい、恋愛をすることは諦めました。諦めたのは、自分自身がレズビアンではなく、バイだったからかもしれません。女なの子だけしか好きになれなかったら、「自分はそうだから仕方ない」とあっさり受け止め、友情を壊す覚悟で玉砕しに行ったかもしれません。

ですが、男性も好きになれるマイノリティだったからこそ、「いつか男性を好きになれるかもしれない」と諦めてしまったのです。その友達は今、初めて素敵な彼氏を見つけることができ、長く交際しています。嬉しい半面、心中が複雑になってしまうのは悲しいことですね。

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【2】バイなのに男性恐怖症…どういうこと?

冒頭でも述べましたが、私は中性的な男性しか受け付けることができないようです。生理的に受け付けないので、友達として、あるいは知り合いとして私のそばにいることさえゾッとしてしまいます。

その理由はトラウマにあるのでしょう。個人的に小学生ごろまでの恋愛は、大人になってからは恋愛にカウントしないものと思っていますので、中学生の頃を振り返りましょう。

ピチピチの1年生。私は超イケメンの男性に惹かれました。この年代ならイケメンに弱いのも仕方ないかもしれませんね……。恋をしてウキウキしてしまった私は周りからも思いがバレバレで、学生ならありがちですが、それを面白がったクラスメートたちがくっつけようとしてきました。特に協力的なのが男性たち。私も、彼と付き合えるならそれに乗っかってしまおうと思いました。

ですが、彼には他に好きな人がいたらしい……。最初は必死で振り向かせようとしましたが、絶対に叶わない恋であることに気が付き始めました。ですが、クラスで初めて恋愛の予感がしたために、面白がるクラスメートたちは、彼が嫌なそぶりを見せてもやめませんでした。

彼も優しい性格だったので、「え〜」「俺、他に好きな人いるし……」と私を傷つけないようさりげなくかわしてくれていたのですが、だんだん困ってしまったのか、あるいはその好きな人に誤解されてしまったのか、「や、まじ無理無理無理!」「うざいうざい」とはっきり意思表示をするようになりました。それでも押してしまう男子たち。結果、うっとおしすぎて嫌われる私。私の恋はあっけなく終わりました。

あまりに男子たちが強引すぎたので、失恋したこともあり、さらには好きな人の態度が怖くなってしまったこともあり、「男子って怖い……」と思ったものです。その翌年には、私の家に精液の入った便が郵便箱に届けられるという事件が起こりました。もちろん被害届は出しましたし、学校となんの関係性もないのですが、これを境にめっきり男性を受け付けなくなってしまったのです。

だいぶ大人になって、自分の好きな芸能人のファンサークルで出会った、少々女性的な(中性的な)男性と出会い恋に落ちるまで、私は一斉の恋愛をしなくなったのでした。

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【3】まとめ

それぞれのマイノリティに特有の悩みがあると思っているので、今回はバイ特有と思われるエピソードをお話ししました。

「男性恐怖症だからレズビアンになる」という見解もありますが、私は男性恐怖症であってもバイでした。

性的指向や恋愛指向というのは、その人の本質であり、無理に矯正できるのもではないのです。

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(Shano編集部)

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