超人気作の『ハリー・ポッター』を手がけたJ・K・ローリングさんがトランスジェンダーを否定したとして批判が殺到しています。
【1】トランスジェンダーへの差別発言で失職した女性
今年、イギリスでは、性別変更に対して攻撃的で排他的なツイートをしたとされる女性が、勤務していたシンクタンクに契約の更新を拒否される出来事が起こりました。
女性は異議を申し立て裁判起こし、18日に判決が下りました。
結果は、トランスジェンダーの人の人権や「自身が自認する性別を女性・男性と出生児に定められた性に従い、不正確に説明することは大きな痛みで、それを無視する権利はない」ということで、契約の更新を切ったシンクタンク側を支持するものでした。
【2】J・K・ローリングさんが反論
これに対し、J・K・ローリングさんはツイッターで反論。
「好きな服を着て、自分を好きなように呼んで、合意を得た大人の人となら、寝ることだって良いでしょう。最高の人生を、平和と安全を維持しながら生きてほしい」とセクマイも自由に生きれば良いとしながらも、「性別は疑問の余地がないと言ったことで、女性を解雇するの?」と投稿しました。
加えて、「私はマヤ(一件の女性)を支持する」とハッシュタグをつけ、女性に味方する意を示しました。
確かに、発言について人権侵害やセクマイ差別と捉え重く罰する判決が出た中で、「ただ、プライベートでツイートしていたことなのに重すぎでは?」と思う人もいそうです。
J・K・ローリングさんもその一人だったのではないかと捉えることもできますが…過去にも、トランスジェンダーへの中傷投稿に対して、「いいね」を押していた過去などが発覚し、彼女の元へは支持する声もある中、多くの批判が殺到しています。
Dress however you please.
Call yourself whatever you like.
Sleep with any consenting adult who’ll have you.
Live your best life in peace and security.
But force women out of their jobs for stating that sex is real? #IStandWithMaya #ThisIsNotADrill— J.K. Rowling (@jk_rowling) December 19, 2019
【3】まとめ
イギリス側でトランスジェンダーやセクシャルマイノリティの人たちに対して、どのような扱いをする風潮があるのか不明瞭であるため、一介の人間が法律に口出しするのは危険ですが……。
日本でも同様のことは起こり得ると思うので、法整備が進むとともに、理解者が増えると良いなと願っています。
(Amy/ライター)
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