初めて同性を好きになったときの混乱を、バイを自認する筆者がお話しします。
【1】同性の先輩への「好き」の属性が迷子
私が初めて自分が両性愛者(バイ)であると自覚したのは、1つ年上の同性の先輩を好きになった学生の頃でした。
しかし、最初から恋愛の意味で好きなのだと自覚したわけではありません。最初はどういう意味で好きなのか自分でもまったく分かりませんでした。
私自身もそうでしたが、今まで異性愛者であったのに気になる人が同性となると単なる憧れなのか友人としての好きなのか、それとも付き合いたい愛し合いたいと思う気持ちであるのか分からないときもあると思います。
そんな初めての同性に対しての「好き」に気づき、見極めるために体験を踏まえて分析していきます。
【1】同性への「好き」が恋愛としてなのか分析する方法
まず、好きになった同性の人のことをどんな目で見ているのか頭の中で整理してみてください。どんな意味での好きなのかを一度落ち着いて分析することですっきりします。
(1)憧れとの区別を
気になっている人のことを、「あんな風になりたいな」など尊敬の意味のみで追いかけているのであれば、それは単なる『憧れ』です。
自分が将来は気になっている人みたいになりたいと思う感情は、その人が好きというよりも願望です。
(2)憧れが発展することはある
しかし、同じ同姓として憧れているから好き、というその気持ちがさらに発展することもあります。私が好きになった先輩は部活が同じで、誰にでも優しく笑顔で接してくれるような尊敬できる人でした。
だから、先輩のことを憧れとして好きであると思っていました。尊敬しているから目で追いかけてしまっているのだと。しかし、だんだん日が増すにつれて先輩を見ているだけでもっと近づきたい触れてみたいと思うようになりました。
(3)同性を恋愛的に好きになったときの変化
家に帰っても先輩のことを考え、今何しているのか恋人はいるのか早く会いたいと先輩を求めるようになっていました。休みの日にたまたま街中で先輩と出会ったときは、初めて見た先輩の私服姿にドキドキが止まらず、ああ私は先輩のことが好きなんだなと自覚しました。
結局、“恋愛としての好き”は異性愛も同性愛も特別に違いはありません。好きな人と手を繫いだりキスしたり近づきたいと思うのは一般的な男女の恋愛でも同性同士の恋愛でも同じなのです。今まで異性が好きであった人からすれば、最初はとまどいを感じる人もいるかもしれませんが、好きな人を思い浮かべて恋人同士がするようなことが頭に過るのであればそれはちゃんとした恋です。
【3】恋愛としての「好き」に気づいたら…
私は学生時代、異性アイドルやクラスの異性のことを好きになることもあったので、同性である先輩に対しての気持ちはきっと憧れだと思っていました。
しかし、会う度に心がムズムズして仕方がなかったのですが、自分がおかしいだけだと思い込んで心にとどめてしまい、時間が経ってから後悔していました。
そこで大事だなと感じたのは、自分が同性の相手を好きになった気持ちに対して自信を持つことです。
【4】まとめ
現在ではありがたいことに、LGBTについてニュースで取り上げてくれることも多くなってきており理解も広まってきています。
その片思いが成功するかしないかは自分と相手次第ですが、まずは自分の気持ちに対して前向きに捉えてください。
(Shano編集部)
コメントを残す