私はアセクシャルを自認しています。アセクシャルというマイノリティを有した原因として、毒親の元で育ったからではないかなど、これまでざまざまな仮説を立てていましたが……。
最近、自分の自己肯定感も関係しているのではないかと思うようになりました。
【1】自己肯定感の大切さ
今、私はドツボにはまっています。この春の季節に移り行く時期は私のようなうつ病もちにはとても厳しいのです。なかなか、布団から出ることが出来ません。
食べることにおいては兼業ライターである私はサラリーマンの仕事があり、またその仕事の環境は劣悪なために、ストレスが増大し、過食症がでてしまいました。食べることがどうしても止められません。
それでも、この便利な時代、布団の中かから今はいろんなことが出来ます。スマホ一台でどのように過食症を克服していくかなどなどを頭ぼさぼさ、顔はブサイク、なぜか短パンにユニクロのフリース、みっともない姿で解決法を探しました。
そんな中に「いやな気分よ、さようなら」という本をアマゾンで購入し、布団虫になりながら、読んでいたのです。
【2】自分自身に欠落していたもの
私はいつも兄や妹と比べられる環境にいて、それが当然だと思っていました。しかし、自分が成長するにつれて、自分が「劣っていること」自体が正しい認識なのか、と考え始めるようになったのですが、色々な自己啓発や心理学の書籍を読むにつれて、自分は自己肯定感の低い人間だと理解をしたのです。
ようやく答えが見つかった…そんな気持ちでした。でも、自分の自己肯定感の低さを認識し、それを向上させていく、変えていくというのはものすごいエネルギーがいるというのが実感です。
「お前は、なんで人が出来ることが出来ないんだ!」「なんで、うまく出来ないの?」と日々他人や兄妹に比べられ育つとやはり心理的にゆがみが出ていたのです。
私がアセクシュアルなのも、実はその自己肯定感の低さが原因ではなかったか、とも思います。それが私の最近までのエピソードです。
【3】大学時代のカウンセリング
私は大学教育をアメリカに決め、留学をしたのですが、初めは予想以上に異文化での暮らしにストレスを覚え、プチうつのような状態になり、自分のアカデミックアドバイザーに相談をしました。
そして、大学が無料で心理カウンセリングを行っていることを知り、カウンセリングを受けました。そこカウンセリングの過程でも、「自己肯定感」の低さを自分で感じていたことを話しました。
そして、約2年間にも渡ってカウンセリングを受けたのですが、いまさらながらに自分の自己肯定感の低さに悩まされています。そして、色々と調べた結果、「いやな気分よ、さようなら」という本に巡りありました。
その本は、うつ病のバイブルともいわれている本であることも知りました。そして、自分の「ゆがんだ自身への認識」が自分の精神・肉体を苦しめていることを知りました。
【4】アクションプラン 紙に書いてみること
その「いやな気分よ、さようなら」は明確に解決法をしめしています。まず、紙に自分が思っていることを書いてみるのです。
紙に三つのコラムを書き、一つのコラム時には自分が今感じていること、そして二つ目のコラムには、客観的に見てそれが本当かどうか、そして最後の三つ目のコラムには実際に自分に起きていること、考えていることが正しいか、どうかを書いてみる、という極めて簡単で、でも効果のある認知療法を自分で簡単に行うことが出来るのです。
心の中(実際は“脳”の中なのですが)で、悶々と考えているとだんだんと落ちていく自分が分かりませんか?
うつ病までとは言わないまでも、自分の気分が落ちていく時などあると思います。でも、自分の手帳でも、広告の裏でもいい、紙に書いて自分を客観的に見ることをしてみませんか? 気分がとても楽になります。特に私たちセクマイは周りからの雑音で「落ち込む」ことが多いと思います。
それは私たちも問題ではありません、私たちの物の認知の仕方に問題があるだけなのです、そしてその雑音を発する人たちの認識にもゆがみがあるのです。私はその紙に書いてみることで、「まず一日」を過食せずに済むことが出来ました。
【5】まとめ
本に出会ってことで、自分が変化していく兆しを感じました。
一日、一日の積み重ねで自己肯定感を高めてみようと思っています。
(田中裕子/ライター)
コメントを残す