文具メーカーのコクヨが、当事者の声を受けて性別の記載がない履歴書を発売したことが明らかになりました。
しかし、世間では様々な意見が上がっており、課題も浮上しています。
【1】当事者の声を受け…
ゲームやアプリにおいて、「性別未選択」等の性別を選ばない選択肢を設けるところが増え、トランスジェンダーやXジェンダーが自分を偽らなくていいとして安堵する声が多くみられます。
そんな中、性別欄をなくす活動に取り組むNPO法人「POSSE」が、21日に1万1千筆の署名をコクヨに申し出たことが明らかになりました。
これまでのほとんどの履歴書には性別の記載欄がありますが、性別欄があることで困る人がいることを把握したコクヨは、発売日未定としながらも性別欄のない履歴書の発売を決定しました。
【2】課題も? 様々に飛び交う意見……
しかし、喜びの声が上がる中で、「この履歴書を使うことで、かえってトランスジェンダーとカミングアウトするようなものだ」と、あえて性別がない履歴書を選ぶことで性自認が異なることを伝えてしまう懸念の声が上がっています。
一般的に使用される、あるいはコンビニなどで手軽に入るようになれば「たまたまその履歴書を使った」と思われる可能性があるかもしれませんが、限定的な使われ方をすれば、「誰でもトイレ」と同じような道を辿ってしまいそうです……。
また、「書類選考で落とされそう」「性別のあるものに書き直してきてと言う企業ありそう」と、故意に男女を書かなかった印象を受けてしまう可能性や、(本当は良くありませんが)男性・女性だから採用するケースで不利になる可能性が指摘されています。
【3】まとめ
SNSでは、非当事者の否定的な意見も多く見受けられます。
実用化されることで、社会がどのように変化していくのか、未知数です。
(Amy/ライター)
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